「サッカーを好きだという気持ちやピッチに立て
【森栄次監督】
「新型コロナウイルス感染症に罹患されたみなさま、および関係者のみなさまに心よりお見舞い申し上げます。また刻々と状況が変わる中、日々最前線に立って尽力されている医療従事者のみなさま、ライフラインを支えてくださる多くのみなさまに深く感謝を申し上げます。
日本政府の緊急事態宣言を受け、4月8日から活動休止に入った浦和レッズレディースは、前日の7日が活動休止前の最後の全体練習となりましたが、その際には、選手たちに命を守る行動を取り、『自己管理』と『これまでの試合をたくさん見てほしい』と伝えました。映像を見ることで流れをつかみ、イメージトレーニングをしてもらうことで、再開のときに備えられたらと考えており、全世界が苦しい状況ではありますが、今は、一人ひとりができることをチームとしても共有しながら、シーズン開幕を待ちたいと思います。
さて、改めて今シーズンのレッズレディースは『タイトル獲得』を掲げ、1月下旬に始動しました。2月には、はじめての沖縄合宿に行きましたが、きれいな天然芝のグラウンドやおいしい食事などサッカーに打ち込める環境が整っており、充実した時間を過ごすことができました。とくに、ピッチ内外でのコミュニケーションが活発で、テーマの一つとしていたチーム力が向上していると感じました。
もちろん、サッカーの面でも新加入選手が融合し始め、チーム内での競争もより激化し、チーム力アップにつながっています。そうした変化を見て『ピッチではどんな化学反応が起きるだろう』、『どんな好影響が出てくるだろう』と考えると、開幕がとても楽しみになりました。非常にいい時間を過ごせたからこそ、感謝の気持ちをピッチで返していきたい、成果を見せたいと思い描いていたほどです。
しかし、開幕が延期となり、先の見えない状況になりました。率直には『残念だな』と感じましたが、この機会にできることもありますし『レッズレディースのサッカーはブラさずに、トライし続ける』という気持ちに変わりはありません。
ゆっくりと考える時間ができたことで昨シーズンの『皇后杯JFA第41回全日本女子サッカー選手権大会・準決勝』のように失点しても逆転できる力を培い、どのような相手に対しても『失点を怖がらずにゴールを目指して攻撃をできるようなチームにしたい』という思いも一層強くなりました。それに、決勝戦で見えた真っ赤なスタジアムも、忘れることができません。本当にうれしいものでした。あの雰囲気の中で、勝利を手にする試合をみんなで一緒に作りたい。その気持ちも強くあります。
もちろんその思いは選手たちも同様です。トライしているサッカーへの手応えや実感も湧いており、真摯にサッカーに向き合っています。悔しさに終わった昨シーズン終了後には『来シーズンもがんばりたい』と決意を新たにしてくれた選手もいました。そうした選手一人ひとりの思いも、みんなで共有する。それがレッズレディースの源であり、レッズレディースのチーム一丸です。
そして、このチーム一丸にはスタジアムに響くファン・サポーターのみなさんの、私たちを勇気づけ、背中を押す声援が欠かせません。だからこそ、みなさんにとっても、選手にとっても安心・安全な環境のもとで『チーム一丸』となってアグレッシブに戦いたい。そう思うのです。
また、こういう非常事態だからこそ『サッカーを好きだという気持ちやピッチに立てる喜び』も、あらためて感じています。それはきっと選手たちも同じでしょう。その思いを胸に、狙えるタイトルは全部取りに行くという強い気持ちでサッカーに取り組めるように準備をして、活動再開を楽しみに待ちたいと思います。
そして、レッズレディースを愛するみなさんと浦和駒場スタジアムで、笑顔で会えることも願っています。そのときまで耐える時間が続きますが、一緒に『今』を乗り越えていきましょう」
「新型コロナウイルス感染症に罹患されたみなさま、および関係者のみなさまに心よりお見舞い申し上げます。また刻々と状況が変わる中、日々最前線に立って尽力されている医療従事者のみなさま、ライフラインを支えてくださる多くのみなさまに深く感謝を申し上げます。
日本政府の緊急事態宣言を受け、4月8日から活動休止に入った浦和レッズレディースは、前日の7日が活動休止前の最後の全体練習となりましたが、その際には、選手たちに命を守る行動を取り、『自己管理』と『これまでの試合をたくさん見てほしい』と伝えました。映像を見ることで流れをつかみ、イメージトレーニングをしてもらうことで、再開のときに備えられたらと考えており、全世界が苦しい状況ではありますが、今は、一人ひとりができることをチームとしても共有しながら、シーズン開幕を待ちたいと思います。
さて、改めて今シーズンのレッズレディースは『タイトル獲得』を掲げ、1月下旬に始動しました。2月には、はじめての沖縄合宿に行きましたが、きれいな天然芝のグラウンドやおいしい食事などサッカーに打ち込める環境が整っており、充実した時間を過ごすことができました。とくに、ピッチ内外でのコミュニケーションが活発で、テーマの一つとしていたチーム力が向上していると感じました。
もちろん、サッカーの面でも新加入選手が融合し始め、チーム内での競争もより激化し、チーム力アップにつながっています。そうした変化を見て『ピッチではどんな化学反応が起きるだろう』、『どんな好影響が出てくるだろう』と考えると、開幕がとても楽しみになりました。非常にいい時間を過ごせたからこそ、感謝の気持ちをピッチで返していきたい、成果を見せたいと思い描いていたほどです。
しかし、開幕が延期となり、先の見えない状況になりました。率直には『残念だな』と感じましたが、この機会にできることもありますし『レッズレディースのサッカーはブラさずに、トライし続ける』という気持ちに変わりはありません。
ゆっくりと考える時間ができたことで昨シーズンの『皇后杯JFA第41回全日本女子サッカー選手権大会・準決勝』のように失点しても逆転できる力を培い、どのような相手に対しても『失点を怖がらずにゴールを目指して攻撃をできるようなチームにしたい』という思いも一層強くなりました。それに、決勝戦で見えた真っ赤なスタジアムも、忘れることができません。本当にうれしいものでした。あの雰囲気の中で、勝利を手にする試合をみんなで一緒に作りたい。その気持ちも強くあります。
もちろんその思いは選手たちも同様です。トライしているサッカーへの手応えや実感も湧いており、真摯にサッカーに向き合っています。悔しさに終わった昨シーズン終了後には『来シーズンもがんばりたい』と決意を新たにしてくれた選手もいました。そうした選手一人ひとりの思いも、みんなで共有する。それがレッズレディースの源であり、レッズレディースのチーム一丸です。
そして、このチーム一丸にはスタジアムに響くファン・サポーターのみなさんの、私たちを勇気づけ、背中を押す声援が欠かせません。だからこそ、みなさんにとっても、選手にとっても安心・安全な環境のもとで『チーム一丸』となってアグレッシブに戦いたい。そう思うのです。
また、こういう非常事態だからこそ『サッカーを好きだという気持ちやピッチに立てる喜び』も、あらためて感じています。それはきっと選手たちも同じでしょう。その思いを胸に、狙えるタイトルは全部取りに行くという強い気持ちでサッカーに取り組めるように準備をして、活動再開を楽しみに待ちたいと思います。
そして、レッズレディースを愛するみなさんと浦和駒場スタジアムで、笑顔で会えることも願っています。そのときまで耐える時間が続きますが、一緒に『今』を乗り越えていきましょう」
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