「新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになられた方にご冥福をお祈りいたします。また、感染されたみなさまには、お見舞い申しあげます。

そして、最前線で命を懸けてくださっている医療従事者のみなさま、私たちの生活を支えてくださっているすべてのみなさまに心からの敬意と感謝をお伝えいたします。

自粛期間中は、家でもできるGKの動きに近いような筋トレや体幹を中心に、ランニングなどをしながらコンディションを落とさないようにしてきました。チームの活動が再開し、ボールを使えるトレーニングをしたときには体もスムーズに動きましたし、今後は、開幕に向けてさらに整えていければいいなと思っています。

チームで活動できない時間を過ごしていく中で、いいスタートを切れるか不安な部分もありましたが、活動が再開し、みんなでトレーニングをすると、その不安もなくなってきました。

今はみんな『サッカーが楽しい』という純粋な気持ちでトレーニングにも臨めていますし、開幕に向け『やってやろう』という思いを持っていた選手も多いと感じています。

私自身も、久しぶりに大好きなみんなと大好きなサッカーがやれる楽しみや『ようやくできるんだ』と、すごくうれしい気持ちでいます。

その中で迎えるシーズン開幕です。昨年は、あと一歩のところで優勝を逃しました。新しいサッカーにチャレンジした中ではいい結果だったかもしれませんが、悔しい気持ちを抱える選手も多く『今年こそ優勝』と、みんなが口にしています。

私もゴールを守るポジションとして、得点を決められなければ負けないことを念頭においてプレーをしたいと思いますし、森(栄次)監督はリーグ戦で一桁失点を目標の一つに掲げています。それが実現すれば、優勝もぐっと近づいてくるので、GKとして意識をしてシーズンを戦いたいと考えています。

そして、いよいよ私たちも待ちに待った開幕です。いつも一緒に戦ってくれるファン・サポーターのみなさん。私たちと同じ気持ちで『やっと開幕だ』と思ってくださる方も多いと思います。

最初はスタジアムで観戦いただけない試合ですが、みなさんの気持ちを背負いながら、その思いを自分たちの力にして戦いたいと思います。そして、スタジアムで観戦いただけない試合でもしっかり勝利し、いい結果、いい流れを持って、みなさんとスタジアムで会いたい。

それが選手の力になりますし、またみんなで一緒に戦い、勝利に向かっていきたいです。それまでは、パワーを送ってもらえたらと思います」