リーグ再開初戦、飛躍への足がかりとなる一戦へ
9月8日(日)17時キックオフのジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦を皮切りに、いよいよプレナスなでしこリーグの後半戦がスタートする。浦和レッズレディースは、開幕戦のスペランツァFC大阪高槻戦を3-0の快勝という形でスタートしたが、そこから6連敗を喫し、前半戦の9試合を終えた時点で1勝2分6敗、10チーム中8位とかなりの苦戦を強いられている。ただし、その6連敗を見てみれば0-3で敗れたINAC神戸レオネッサ戦以外はすべて1点差の敗戦であり、INAC神戸戦も0-1の60分過ぎから10人で戦うなか、同点ゴールを狙いに行く果敢な姿を見せた結果、終了間際にカウンターから2失点をしたものだった。そうした意味では、数字の印象ほど他のチームに比べて力が劣っているとは思えない。そして、だからこそ彼女たちは数字以上の悔しさを味わった前半戦だったとも言えるだろう。「その1ゴールで勝ち点がゼロになるのか、1なのか、3になるのかという部分を身に染みて感じました」前半戦を、キャプテンの後藤三知は、そう振り返っていた。チームは、リーグの中断期間に、プレナスなでしこリーグカップを戦った。予選リーグ敗退という悔しい結果に終わったものの、この大会の途中である7月から指揮を執った神戸慎太郎監督代行のもと、予選リーグ後半の4試合は、リーグでも上位の日テレ・ベレーザとのドローを含む、2勝2分という成績で、チーム状態を上向きにしている。そうした結果は、現在、リーグ再開に向けてトレーニングを積む、選手やコーチングスタッフにも、ポジティブな印象を与えている。「登録されている選手全員が同じイメージを共有してサッカーをするという意味で、その成果がカップ戦の後半に表れてきたと思っている」(神戸監督代行)「チームで取り組んでいることを試合の中で出せるようになり始めたことがカップ戦での勝ち点獲得につながったと思います」(後藤三知)「チーム全体としてバランス良くいいポジションを自然に取れるようになってきました」(堂園彩乃)そして、その変化は、外からチームを見つめていた選手も感じていたことだった。8月4日のジェフL戦で負傷し、リハビリを重ねていた藤田のぞみは、次のように話した。「今までも強い気持ちを持って1試合1試合に勝つということを全力でやっていましたが、それがプレーに表れない部分や噛み合わないところがありました。でも最近は持っている気持ちの部分をプレーで表現できていると練習の雰囲気からも感じます。もうポジションがないと思いながらリハビリをしていました」チームは、確実に前に進み始めたということだろう。リーグ後半戦、初戦の相手はジェフLだ。今季ここまで公式戦3試合を戦って1分2敗の相手。リーグカップで対戦した直近の2試合でも、後半アディショナルタイムに失点しての敗戦、そして10人となった相手に追いつかれての引き分け、悔しい思いを味わわされている。「レッズの名前を背負っているという意識を強く持って、試合を迎えたときにプライドを持って戦いたい。ゴールに向かっていくようなプレーで誰よりも走りたい」すでに復帰し、チームに合流した藤田はそう決意を口にした。そして指揮官も次のように、ジェフL戦を重要な一戦ととらえ、そこに懸ける強い気持ちを示している。「相手に気後れすることなく、前半のスタートからぶつかって結果を出せればいい流れに乗っていける。選手は日々成長しているので、この再開初戦に勝つことで波に乗りたい」リーグ前半の1点差で敗れ続けた悔しさを「経験」に、リーグカップでの戦いを「手応え」に変えて挑む後半の初戦。ジェフL戦は、勝ち点3という「結果」と今進む道が確かなものである「確信」を手にして、『反転攻勢』、ここからの飛躍の足がかりとなる一戦にしたい。そして再開は、ホーム・浦和駒場スタジアムでの戦いとなる。ぜひ、ファン・サポーターのみなさんにも足を運んでいただき、全力を尽くして戦う彼女たちに後押しを送っていただきたい。【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】