シリーズ・挑む夏(2)レッズレディースジュニアユース第19回全日本女子ユース(U-15)選手権★7月26日(土)から始まる第19回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権。レッズとしてはU-14チームで大会に参加するようになって4回目となる。県大会、関東大会を優勝で勝ち抜いてきた自信は大きいが、一昨年まで続けてきた連覇を昨年阻まれた悔しさは、中学2年生の選手たちの胸に深く刻まれているはず。さらに全国出場決定後にケガをして、帯同も不可能となった仲間(青木春佳)のために、タイトルを取り戻そうと全員が一つになっている。永井良明監督は、「サイドからの攻撃とセットプレーでの得点を重視してきて、それが成果を生んでいる」とチームの状態を語る。大会を前にした選手たちの決意(ポジションと得意なプレー、関東大会を終えて、サッカーのためにふだんから心がけていること、全国大会に向けて)と、仲間たちにエールを送る青木のコメントを紹介する。大会ホームページはこちら。http://www.jfa.jp/match/news/00001447/＜中学2年生＞DF礒部まみ(いそべ・まみ)◆左サイドバックをやっています。得意なプレーはオーバーラップ、味方が競るときのカバーリング、そして相手に対して強く行くことです。ふだんから心がけていることは、母たちの手伝いをする機会が少ないので、できるときはなるべくやるようにしています。関東大会が終わって、できるようになったこともありますが、課題も見つかったので、全国大会までに直していきたいです。GK伊能真弥(いのう・まや)◆ダイビングでセーブに行くのが得意です。関東大会では自分として駄目なプレーもあったので、そこは全国大会までに修正して、試合に生かしたいです。ふだんから、みんなの行動を見て足りないところを自分がやったり、周りを気遣うようにしています。アオハル(青木春佳)の分まで頑張って、身体を張って無失点に抑えたいです。MF井上萌(いのうえ・もえ)◆ボランチをやっています。ルーズボールを前で競って味方につなぐのが得意です。それとロングシュートも狙っています。ボールを受けるときに、ＧＫが前に出ていたら遠くからでも打つようにしています。ロングシュートが長所になったのも関東大会で経験を積めたからなので、全国でも1本以上は決めたいです。学校などでも、みんながやらないことを自分から率先してやるようにしています。それが、サッカーでみんなが気づかないことに気がついて、やれることにつながると思っています。アオハルが欠けたことでチームに支障は出ると思いますが、そこは自分だけでなくみんなで支えていくことが大事だし、私たちがやりきることがアオハルにとっても良いことだと思います。MF今井美緒(いまい・みお)◆ボランチと右サイドバックをやっていて、ワンタッチでサイドにさばくプレーが得意です。関東大会は最初出られなくて悔しい思いをしていましたが、準決勝で出てゴールも決められてチームに貢献できたので良かったです。試合にあまり出られていない分、他のことでみんなに貢献するようチームの仕事を率先してやっています。青木春佳がいなくて苦しい状況ですが、それでも全国優勝できるように頑張ります。FW金子夏緒(かねこ・なお)◆ポジションはFWで、相手と駆け引きして裏のスペースに走り、シュートまで行くのが得意です。勉強が苦手なので、みんなに追いつけるよう、勉強も一生懸命やっています。関東大会では途中交代で、全然自分のプレーができず悔しかったので、その思いを全国大会でぶつけたいです。一昨年まで全国5連覇していたのが昨年で途切れてしまったので、今年をまた連覇のスタートにしたいです。MF轡田歩(くつわだ・あゆみ)◆ポジションはボランチで、ボールを散らすこと、サイドチェンジ、スルーパスなどで得点に貢献することを意識しています。優勝した関東大会では一戦一戦勝ちきることを学べたので、全国大会でも一戦一戦大切に戦いたいです。キャプテンとして、よく周りを見て、選手に声を掛けるようにしています。ふだんから、みんなが早く動けるように声を掛けています。課題も見つかっていますけど、良いところもあるので、そこは伸ばしていきたいです。DF瀬戸のどか(せと・のどか)◆センターバックをやっています。ヘディングの競り合いが得意です。関東大会では決勝に出場することができなかったのですが、その理由として、体力の問題もあってパスミスが多くなってしまうことがあると思います。ふだんから心がけているのは、勉強と家の手伝いです。体力をつけるために、練習がオフの日に兄と走ったりしています。全国大会に向けて、みんなとふだんからコミュニケーションを取っていきたいです。MF髙橋恵美理(たかはし・えみり)◆ポジションはセンターバックで、得意なプレーは攻守の切り替えと、ディフェンスラインからトップへのロングボールです。ふだんから何事にも全力で一生懸命取り組もうと思っています。関東大会では自分の得意なプレーがあまり出せず悔しい思いもしたので、全国大会ではできるようにしたいです。アオハルや、ほかの出られない人の分まで、自分が頑張って身体を張って守って勝てるようにしたいです。MF高山のはら(たかやま・のはら)◆左サイドハーフで、ドリブルからのクロスやシュートが得意です。関東大会では良かったプレーもありましたが、反省点としてゴールに絡めなかったので、全国では絡めるようにしたいです。いまサッカーができているのは親のおかげだと思うので、ふだんから感謝の気持ちを忘れないように心がけています。大会に出られない仲間の分まで頑張って優勝することはもちろん、自分のプレーでチームの勝利に貢献していきたいです。GK本間珠幸(ほんま・みさき)◆ゴール前が混雑していても、積極的に飛び込んでパンチングなどでクリアするのが得意です。関東大会では、これまで対戦したことのないチームが相手だったので、ベンチにいるときに仲間と話してどうやればいいか、などを話していました。ふだんから、何か気づいたら自分から行動することを心がけています。全国大会では、みんなで気持ちを一つにして、アップのときから声を出していけば、試合でも緊張がほぐれて声も出ると思うので、力を合わせて優勝できるように頑張ります。MF三浦晴香(みうら・はるか)◆右サイドハーフで、縦に仕掛けてクロスを上げるのが得意です。中に入ってくる選手とよく話し合ってやりたいです。関東大会で得意なプレーは出せましたが、シュートをあまり打てなかったので、全国大会ではシュートもしっかり打ちたいです。サッカーができているのは周りの人の支えがあってなので、そういう人たちに感謝しています。全国では出られない人も含めて全員が心を一つにして、全員で戦って絶対に優勝したいです。FWワタリユキ◆FWとして裏に抜けるプレーが得意です。チームで一番ゴールを取りたいと思っていますが、チャンスにもっと決めきれれば、貢献できると思います。1年生のときにできなかったプレーができるようになっていますが、まだ改善すべきところはあるのでそこを直して、もっと良いプレーをしていきたいです。自分は、困っている人に手を差し伸べるやさしい人間になりたいです。青木春佳選手が出たくても出られない全国大会に、自分たちは出る機会をもらえているので、彼女の分までしっかり戦いたいです。DF青木春佳(あおき・はるか)◆県リーグの試合で左足をケガしてしまいました。その瞬間は全国大会に間に合うかどうかが頭に浮かんで、手術が必要で大会に出られないと聞いたときにはショックで何も考えられなくなりました。出られなくても大会に行きたいと思ったのですが、手術の後に良くないということで、あきらめました。みんなが私の分まで頑張ってくれると言ってくれているのがうれしいです。去年、1年生で全国大会に出たときは１回戦で負けてしまったのですが、守備が相手のスピードについていけずカウンターで失点してしましました。それと点を取れるときに取れなかったことが敗因でした。今年のチームはサイド攻撃が得意なので、良いクロスを上げて、いっぱいゴールを決めて欲しいです。でもクロスの精度はもっと上げる必要があると思います。それとＤＦが相手のドリブルに対して軽いときがあるので気を付けてほしいです。私は早く治して、リハビリを頑張って、必ずみんなと一緒にユースに上がるつもりです。みんなも絶対に全国で優勝してください。＜中学1年生＞FW石倉花純(いしくら・かすみ)◆FWとセンターバックをやっています。FWではドリブルが、DFではインターセプトが得意です。関東大会にそれほど出ていないんですが、チームのためにサポートできたと思います。ふだんから栄養のバランスを考えた食事をするようにしています。全国大会に出られたら今までやってきたことを出し切りたいです。出られなかったとしても出る選手たちが良い環境で試合ができるようにサポートしたいです。GK石塚芽依(いしづか・めい)◆ロングキックが得意です。関東大会ではベンチ外のことが多かったですが、そのときは先輩や仲間が良い環境でプレーできるように行動したり、試合を見て自分に足りないものは何かを考えたりしていました。ふだんから自分にできることは率先してやるようにしています。右肩のじん帯を痛めているので、早く復帰してまたみんなとプレーできるようにしたいです。FW一法師央佳(いっぽうし・ひろか)◆FWか右サイドハーフです。得意なプレーはドリブルで縦に仕掛けることです。関東大会では途中出場して、点に絡むプレーができたので、それを続けたいです。ふだんから、洗濯物を取り込んだり家の手伝いをしています。関東大会の良い流れを全国でも生かせるように、チームが一丸となって優勝できるように頑張りたいです。DF井之川茉優(いのかわ・まゆ)◆左サイドバックで、オーバーラップが得意です。関東大会に何試合か途中出場しましたが、とても相手が強くてそこで勉強することが多かったし、次の試合に生かせるように頑張ったところもあります。ふだんから食事で栄養のバランスや量を考えています。全国大会では出られたら全力を出して先輩たちに迷惑をかけないようにプレーしたいし、出られなくてもチームが良いコンディションでできるように精いっぱいサポートしたいです。FW上田佳奈(うえだ・かな)◆ポジションはFWで、得意なプレーはドリブルとＤＦラインの裏を取るプレーです。関東大会では、上の年代の選手とやって、厳しいプレスの中でいかにボールを受けてキープするか、など自分に足りないところなど、勉強になりました。ふだんから食事には気をつけていて、たとえば練習が終わった後に果物を食べて疲労回復がスムーズに行くようにしています。全国大会では、まずチームとしてやること個人としてやることを理解して、出たら思う存分プレーしたいですし、先輩たちと挑む最後の大会なので、何としても最後は笑顔で終われるようにしたいです。DF月東優季乃(がっとう・ゆきの)◆センターバックで、1対1の対応が得意です。関東大会では、相手のパススピードや体格などでかなわないところもありましたが、味方とのコミュニケーションを大事にすることを学びました。ふだんから心がけているのは、プレー中でも周りが見えるように、学校でも家でも周りのことによく気づくようにして、積極的に片付けなどをしています。全国大会では、全試合出場して無失点に抑え、チームに貢献したいです。MF髙橋美紀(たかはし・みのり)◆ボランチでワンタッチのパスが得意です。関東大会にはほとんど出られませんでしたが、ベンチにいるときは先輩たちのプレーをたくさん見ることができて良かったです。ふだんから食事をきちんと摂ること、練習で夜遅くなっても行動を早くしてすぐ寝ることを心がけています。今年で2年生はユースに上がってしまうので、ボランチの先輩の良いプレーを学んで、全国大会に少しでも出られるようにしたいです。MF知久奈菜穂(ちく・ななお)◆FWや攻撃的なポジションで、相手が寄せてきたときのターンが得意です。関東大会には出られませんでしたが、出ている先輩たちのプレーを見て、お手本にしています。帰りが夜遅くてあまり食べられないので、昼ごはんをしっかり食べて体調管理をしています。まだ苦手なプレーがあるので、練習で克服して全国大会に出たら先輩たちに迷惑をかけないようにしたいです。MF寺﨑夢花(てらさき・ゆめか)◆左サイドハーフで、細かいパスをつなぐことやドリブルで相手をかわすのが得意です。関東大会で試合に出る機会はありませんでしたが、先輩たちのプレーを見て、ボールがラインを割るまでしっかり追うことや最後の笛がなるまで全力でプレーすることを学びました。ふだんから、どんなことをやるにしても絶対に負けない気持ち、何か一番になるという強い気持ちで戦うことを意識しています。全国大会で試合に出られるように練習からアピールしたいですし、出たら点に絡めるようにしたいです。MF春木香乃(はるき・かのん)◆ボランチで、得意なプレーは相手のゴールキックをヘディングで返すことです。関東大会ではあまり試合に出られませんでしたが、チームの仕事をやって、これも大事だなと思ったので、自分が試合に出たときも、それに気をつかっていきたいです。ふだんから食事のバランスと、友人と遊んでいるときなどにケガをしないように気をつけています。全国でも試合に出られるかどうかわかりませんが、やるべきことをやっていきたいです。MF村岡由梨(むらおか・ゆり)◆右サイドハーフかFWで、得意なプレーは裏への飛び出しです。関東大会で試合には出られませんでしたが、チームの準備などを率先してしっかりしていました。ふだんから学校でも常に周りを見て、自分のことより周りを優先して誰よりも早く行動できるようにしています。ケガをして大会に出られない先輩もいるので、試合に出られない人のためにも全力で優勝を目指して頑張ります。DF渡邉優(わたなべ・ゆい)◆右サイドバックで、攻撃参加のオーバーラップが得意です。関東大会では試合に出られませんでしたが、出る人がプレーしやすいような環境を作れたと思います。自分は背が低いので、ふだんから身長が伸びるように栄養を考えた食事をしています。チームは県と関東で優勝しているので、自分もその流れに乗れるように練習で頑張りたいです。DF渡邉莉沙子(わたなべ・りさこ)◆センターバックかサイドバックで、前線への縦パスが得意です。関東大会では、試合に出る人たちが一番良い状態でプレーできるようにサポートしていました。ふだんから食事をしっかり摂って、いつでも動ける身体を作っています。練習から自分をアピールしていきたいですし、チームが一つになって全国で優勝を成し遂げたいです。