2015アルビレックス新潟レディース新体制会見の会見録

いつもアルビレックス新潟に温かいご声援をいただきまして、ありがとうございます。アルビレックス新潟は1月25日(日)にアルビレックス新潟レディースの2015シーズン新体制会見を開催しました。アルビレックス新潟レディース新体制会見には、田村貢社長、能仲太司監督、榎本恵子レディース強化担当のほか、2015シーズンから新加入する渡辺彩香選手、小島美玖選手、瀬倉春陽選手、八坂芽依選手、川崎咲耶選手が出席しました。以下、新体制会見での田村社長、能仲監督、新加入選手のコメント、また報道陣からの質疑応答について、ご紹介いたします。【田村貢社長挨拶】おはようございます。足元のお悪い中、お越しいただきありがとうございます。いよいよ2015シーズンが始まります。これからいい準備、トレーニングをして臨みたいと思っていますが、新たに5名の新加入選手が加わりました。昨年はリーグ戦で3位とクラブ史上初の順位となり、いい戦い、力強い戦いができたと思っています。そこに新しい、若い選手が多いですが、どれだけチームに貢献できるか。皇后杯はいい結果が得られませんでしたので、全体的なベースの部分を上げて、波のない、常にいいパフォーマンスがシーズンを通してできるようなチームに仕上げていってもらいたいなと思います。アカデミーの選手が今回はじめて昇格しています。昨年から強化指定で加入している選手も、アルビレックス新潟レディースでプレーをするという決断をしてくれました。また、高校女子の全国大会で活躍した選手たちもアルビレックスに来ていただいた。そして、経験のある選手がINACから来てくれましたので、バランスのいい形になっていくのではないかと思います。繰り返しになりますが、能仲監督のもと、しっかりした、波のない戦いで上位を争えるように、念願であるタイトルを獲得に向けて今年一年スタートしたいと思います。【能仲太司監督挨拶】こんにちは、能仲です。本日はお集まりいただきありがとうございました。まず、昨年を振り返りますと、一昨年リーグ戦では8位、皇后杯では準優勝という結果でしたが、非常に多くの選手が継続してチームに残ってくれ、ひとつの積み重ねとしては良かったと思います。リーグ戦の方式が変わった中で、戦い方も今までと違った要素がありました。レギュラーシーズンにおいては連敗も1回だけで勝点を積み重ねることができ、4位という結果を得られました。エキサイティングシリーズにおいては、前半5試合は勝ち点3が取れず、後の5試合は逆に負けなしで4勝1分という結果で3位となりました。皇后杯では日テレに敗れて残念な結果でしたが、全体的に昨年を振り返ると、レギュラーシーズンにおいては、勝点は積み重ねたものの、自分たちよりも順位が下の相手に負けているゲームがあり、取りこぼしのような形がありました。そういった部分を今シーズンはなくす必要があります。エキサイティングシリーズにおいては、上位チームに対しても4勝1分という結果を出せる力も付いていると思いますが、まだまだ自分たちの不安定さ、ちょっとしたところで噛み合わないと5試合勝ち星なしという戦いにもなってしまいます。先ほど社長が話されたように、大きな波をシーズンで作らないこと。そして安定した力を発揮するために、常にタイトルを目標としながら、上位3チームに毎年入っていくようなチームとしての安定感を、チームとしてクラブとしてつけていく必要があります。主力の選手が継続して戦ってくれ、そこに若い選手が加わって、チーム力を安定させることが必要だと思います。2015年は連敗をせず、上位にも勝ち点を積み重ね、優勝争いの中で勝ち切れるチームを目指していきたいと思います。2015シーズン、特にポイントとしては、攻守の切り替えを大きなテーマとしてやっていきたいと思います。どのチームも非常に守備のクオリティーも上がっていますし、スピード感も上がっていると思うので、いい守備で奪ったところを速い攻撃で得点につなげる。逆に攻撃でボールを失った後も高い位置でボールを奪い返してまた攻撃につなげる。攻守の切り替えは、トップチームと比較しても変わらないんじゃないかというところまで近づけたいと思いますし、逆にトップチームよりも攻守の切り替えの速さや連動性があるんじゃないかと思われるようなところまで目指していきたいと思います。その次に、新潟らしさというところではチーム全体で攻守にアクションして積極的にプレーする。最後まであきらめずに闘うことを、男子でも話していますし、サポーターの方々もそういう印象を持たれていると思います。レディースでも攻守に積極的にアクションをしながら、最後まで闘う。普段の練習からチームの勝利に貢献するために、それぞれの選手が自分を高めながら戦える、一体感のあるチームを目指していきたいと思います。今年一年、よろしくお願いします。※記者会見では続いて榎本レディース強化担当から新加入選手が紹介され、新加入選手たちから一言ずつ抱負が述べられました。【渡辺彩香選手コメント】こんにちは、INAC神戸から移籍してきました渡辺彩香です。まずはこのクラブに入れたことをとても嬉しく思います。このクラブでタイトルを獲って、サポーターの皆さんや支えてくれる皆さんに少しでも恩返しができるように、自分自身精一杯やっていきたいと思います。よろしくお願いします。【小島美玖選手コメント】こんにちは、JFAアカデミー福島から来ました小島美玖です。去年もアルビレックス新潟でプレーさせていただいて、たくさんの経験ができましたが、今年は去年の課題を改善しつつ、努力していきながらもっともっとチームの中で存在感を出していけるようにがんばりたいと思います。応援よろしくお願いします。【瀬倉春陽選手コメント】こんにちは、アルビレックス新潟レディースU-18から昇格させていただいた瀬倉春陽です。このようにレディースの一員になれたのも、自分だけではなく、家族をはじめ監督やコーチ、さまざまな方々のおかげだと思っています。その感謝の気持ちを忘れずにプレーし、また後輩たちにいい刺激になるようにがんばっていきたいと思います。よろしくお願いします。【八坂芽依選手コメント】こんにちは、日ノ本学園からアルビレックスに新加入することになりました八坂芽依です。高校サッカーで出た課題をアルビレックスでは成果に変えて、感謝の気持ちを忘れずにプレーしたいと思います。周りから見て面白いサッカーをしたいと思います。よろしくお願いします。【川崎咲耶選手コメント】こんにちは。常盤木学園からまいりました川崎咲耶と申します。今年は去年の課題を活かして、一生懸命全力でプレーしたいと思うので、応援よろしくお願いします。※以後は報道陣からの質疑応答――新加入選手5名に。自分が持っている強み、どうチームに活かしていきたいかをそれぞれ。【渡辺】まずは左利きということで左足のクロスです。あとは、スピードには自信があるので、人より長い距離を走ってチームに貢献したいと思います。【小島】守備のところでは1対1に負けない自信があって、粘り強い守備ができると思っています。自分の強みとしては、どのポジションでもできることもストロングポイントにしているので、そういうところをこのチームでも出していけたらと思っています。【瀬倉】ストロングポイントはワンタッチプレーだと思っているので、ワンタッチパスからリズムを作り出し、ゴールにつなげるプレーをできたらと思っています。【八坂】自分のストロングポイントは、相手の逆を突くファーストタッチや、速いスピードを活かしたドリブルだと思っています。運動量は自分の中では自信があるので、攻守ともに走り回りたいと思います。【川崎】自分のストロングポイントはスピードに乗ったドリブルから、ゴールを狙うことです。そこをチームに活かしていきたいと思います。――能仲監督に。5人からそれぞれの強みがあったたが、監督から見た各選手の特徴を。渡辺選手は色々なチームの経験もありますし、なでしこリーグの経験も豊富だと思います。少しでもチームの中で自分の良さ、先ほども言ったようにスピードや左足のキープ力、特にサイドでのプレーで、相手を1対1で抜いてクロスを上げる。その精度の高さをチームで活かしてほしいと思います。おそらくGKとCB以外は色々なところができると思います。アルビレックス新潟レディースとしても複数のポジションをやって欲しいと思いますし、流動的な人が入れ替わりながらのプレーも目指しています。色々なポジションができることは強みにしてほしいと思います。小島選手は昨年一緒に戦っているので、その意味ではすでにチームに溶け込んでいます。自分の持ち味である守備の対応の強さ、平均的な判断力や安定感も高いものを持っているので、そういう安定感をしっかりチームで出してほしいです。攻撃的なポジションもやっているので、得点力の部分もサイドバックであったとしても出してほしいと思います。チームではサイドバック、サイドハーフ、トップ、色々なところを彼女の可能性を広げる意味でもやってほしいので、トライをしてほしいと思います。瀬倉選手は非常に長い期間一緒にプレーをしているので、他の選手からも慕われていますし、可愛がられています。自分の持ち味を積極性に出して、表現してほしいと思います。ポジション的にはMF、中央をやっていますが、ポジション争いをする選手は経験を持った選手たちです。いいところを盗みながら、そこを超える自分の武器を作ってやってほしいと思います。まだまだポジション争いの部分では課題もあると思うので、一日一日大切にしながら高めてほしいと思います。八坂選手は選手権の決勝で戦っていますが、高校年代においては色々な経験、厳しいところで戦っています。その経験を活かしてほしいと思います。去年の選手権を何試合か見させてもらいましたが、上手い選手はたくさんいますが、広い視野を持っていること、ミドルレンジ、ロングレンジのパスも正確に出せますし、ゴール前での得点に絡めるのが武器です。今後の日本女子サッカーの課題としても、得点を奪う力は重要になってくると思うので、そういうところを高め、少しでも早くなでしこリーグのプレッシャーの速さに慣れて自分の良さを出せるようになってほしいと思います。川﨑選手も高校年代から高いレベルでプレーしている選手です。昨年も練習参加で見た中では、独特の間合いで相手を抜き去ったり、ゴール前でも人とは違うタイミングでプレーができて得点に絡んでいます。選手権でも得点に絡んだプレーが多かったですし、新潟でもそういった部分を出してもらえればと思います。常盤木学園でもDFをやったりFWをやったりと色々なポジションができますので、なでしこリーグの中で自分の力を広く付けていってもらえればと思います。新加入選手全体に期待するというか、自分自身は全選手が試合に絡んで欲しいと思っていますが、しっかり落ち着いて、あわてずに自分の良さを出しながらチームの力になってもらえればと思います。時間が経過するだけではなく、チームに溶け込み、自分の良さを出すには自分たちからアクションをしてコミュニケーションをとる必要があります。足りないところを聞き、課題を突き詰めていってほしいと思います。これまでも高校生から上がった選手がいますが、即戦力としてチャンスを与えられる場面もあったり、ベンチやメンバー外になる場面にも遭遇すると思います。そういう時も、半年後の自分、一年後の自分、数年後の自分をイメージし、意識しながら気持ちを落とさず前を向いて毎日のトレーニングをやっていくことが自分の将来につながります。やりやすいチームだと思いますので、他の選手たちの力も借りながら、一日でも早く自分の努力によってチームに認められて、ピッチに立つチャンスを自分で奪って、チームに貢献してほしいと思います。――能仲監督に。波のない戦いをとのことだが、波を作らないために必要なことは。まず、今年は女子ワールドカップが行われるので、リーグは中断期間が夏場に1カ月半ほどあるようになると思います。昨年のJリーグもそうでしたが、その中断期間によってチームの状況やコンディションがガラッと変わることがあるので、ひとつのポイントになると思います。また、女子では珍しいですが中日が少ないタイトなスケジュールが、昨年は1回ほどでしたが、今年は数回あります。チームのメンバー構成では、中期、長期のケガがあっても力が落ちないチームである必要があります。今年は27人と多い人数の中でも、フレッシュな選手、経験のある選手とバランスが取れています。連戦、中断期を通してチーム全体のレベルの平均値が上がっている必要があります。昨年までやってきたベースで上位チームとも戦えるようになっているので、そのプラスアルファとして、ゴール前の質、そして攻守の切り替えというテーマを意識しながら、継続してすべてにおいてレベルアップが必要だと思います。今までやってきた守備においても、高い位置、真ん中のエリア、低い位置でも守備ができる。攻撃に関しても、切り替えの速さもテーマに置いていますが、そうではなくてもボールを保持しながらバランスよく攻める。色々な部分を全体的に上げていきたいと思います。長いシーズンを戦ううえでは、メンタル的な部分も大きな要素を占めます。昨年は上位で優勝を争うようなチームを倒しながら、次の試合で取りこぼすようなゲームもありました。そういった部分も意識していきたいと思います。――新加入選手に。シーズンのそれぞれの目標を聞かせてほしい。【渡辺】まずはタイトルを狙うということ。個人の目標としては、やっぱり結果が出なくてはいけないと思っているので、試合に出ることと、試合で結果を出してチームを勝たせられればと思います。【小島】個人としては試合に出ること。試合の中で存在感を出すことです。チームとして、タイトルを狙うというところで、チームに力を与えられる選手になることが目標です。【瀬倉】タイトルを獲るために今自分ができることを一生懸命プレーすることです。【八坂】まずはタイトルを獲って、個人的には試合に出て、チームの流れを変えたいと思っています。【川崎】個人的には試合に出ることを目標にしています。試合に出た時に得点を取れるような選手になりたいと思います。