新加入記者会見を開催
2日、さいたま市内のホテルで、浦和レッズレディースの新加入選手記者会見が開かれ、長船加奈、清家貴子、白木星(あかり)、平尾知佳の4選手と吉田靖監督が出席しました。記者会見では吉田監督が選手たちを紹介し、選手たちはそれぞれ自己紹介と自身のストロングポイント、今シーズンに懸ける意気込みなどを語りました。【吉田靖監督】「今日は浦和レッズレディースの新加入選手記者会見にお越しいただき、ありがとうございます。それでは、私から新加入選手の紹介をしたいと思います。私の隣にいるのは、長船加奈です。ベガルタ仙台レディースから移籍してきました。なでしこジャパンのメンバーです。私が就任してからベガルタとは3試合を戦っていますが、まだ勝ったことがなく、非常に強い相手だと思っています。その要因の1つとして守備の良さ、特にセンターバックが非常にしっかりしていると思っていました。そのセンターバックの中心である長船が加入してくれたということは、我々にとって非常に強力な補強になり、ありがたいと思っています。スピードや高さがあり、1対1も安定していて、『こういうセンターバックがほしい』という選手でした。今年はぜひ、チームの中心としてやっていってもらいたいと思っています。その隣にいるのが、清家貴子です。浦和レッズレディースユースから昇格してきました。ただ、昨年からほとんどの試合に出場し、交代出場が多いながらも8得点を記録して、優勝に貢献してくれました。スピードや突破力があり、これからの日本を代表するストライカーになる素材だと思っています。今年はレギュラーを勝ち取って、多くの試合で点を取ってもらいたいと思っています。その隣にいるのは、白木星です。常盤木学園高校から加入します。ポジションはFWで、彼女が2年生のときに常盤木学園高校はチャレンジリーグで優勝し、彼女はMVPになりました。そのときから非常にほしい選手だと思っていました。長身でありながらボール扱いが巧みで、ポストプレーもでき、裏への抜け出しやシュートも良いものを持っています。今はU-19日本女子代表のメンバーで、将来が非常に楽しみな選手だと思っています。即戦力だと思っていますので、今年はぜひレギュラーを勝ち取り、活躍してもらいたいと思っています。その隣にいるのが、平尾知佳です。JFAアカデミー福島から加入しますが、昨年から強化指定選手としてプレーをし、ほとんどの試合でゴールを守りました。安定したゴールキーピングで、優勝に大きく貢献してくれたと思っています。彼女もゴールキーパーとして素晴らしい素質を持っていて、特に高いボールに対する安定感はリーグでもトップレベルだと思います。将来はなでしこジャパンのGKにもなれる素材だと思いますので、ぜひ今年もいいプレーをして、チームに貢献してもらいたいと思っています」【長船加奈】「ベガルタ仙台レディースから移籍してきました、背番号2、DFの長船加奈です。得意なプレーはスピードを活かしたカバーリングです。昨年のリーグ年間優勝チームに加入できたことを大変嬉しく思います。リーグ2連覇がかかったシーズンに加入するということで、少しプレッシャーはありますが、チーム同様に自分自身も成長できるよう、日々精進しながら、楽しくサッカーができたらと思っています。これからよろしくお願いいたします」【清家貴子】「レッズレディースユースから昇格しました、背番号24、FWの清家貴子です。自分の持っているスピードや裏への抜け出しというプレーを活かして、リーグ2連覇や多くのタイトルをとることを目標に、チームに貢献していきたいと思います。よろしくお願いします」【白木星】「常盤木学園高校から来ました、背番号25、白木星です。自分の長所としては、背の大きさと、スピードを活かしたプレーです。この長所を活かし、プレナスなでしこリーグでは優勝に貢献できたらと思います」【平尾知佳】「背番号26、GKの平尾知佳です。得意なプレーは、クロスに対する安定感です。昨年プレナスなでしこリーグで22試合出場することができ、その中でクロスへの安定感が自分の長所だと気がつくことができました。今年もまずトレーニングから全力でプレーし、そこでチームの信頼を得て、リーグ優勝に貢献できたらと思います。よろしくお願いします」【質疑応答】(長船選手が移籍に至ったいきさつと、白木選手がレッズレディースを選んだ決め手は?)長船「自分自身、新しい場所、新しい環境でサッカーをできたら自分の成長につながると思っていましたので、自分の方からレッズにコンタクトを取った形です」白木「昨年のリーグ優勝と、以前にトレーニングに参加したとき、チームの雰囲気がすごくよかったので、そこが決め手でした」(レッズの魅力はどんなところにあると感じているか?)長船「選手みんなが若いので、チームに活気があるという印象を持っています」清家「私はレディースジュニアユースのころからレッズに所属しているのですが、その中で一番の魅力は、サポーターの方々の熱い応援だと思っています」白木「何度か試合を見させていただきました。守備に安定感があることと、そこからの素早いカウンターが魅力だと思っています」平尾「まず、昨年トレーニングに参加して、戦術的にいろんなことを学べました。さらに、チームがすごく仲が良いので、自分が悩んだときも、上の年代の選手が自分を気遣って話を聞いてくれることがありました。そのあたりが魅力的だと感じています」(吉田監督にお伺いします。リーグ2連覇のポイントと昨年の課題については?)吉田「2連覇は非常に難しいと思いますが、1回優勝した以上、優勝を狙わないのはおかしいですから、優勝を狙います。簡単なことではないのはわかっていますが、このように良い補強もできて戦力も充実し、あとは昨年からずっと積み上げてきたサッカーを、さらにレベルアップさせていきたいと思います。もちろん、まだまだ若い選手たちですから、もっと成長できるということは確信しています。もっと走り、もっと切り替えを早く、より攻撃にやりたいと思っています。攻撃の時間を多くして、試合を見ている方々に楽しんでいただけるようなサッカーをやりたいと考えています。昨年度、我々はリーグで年間優勝できましたが、課題もたくさんありました。たとえば、ゲームをコントロールするというところでも、皇后杯の決勝では日テレにコントロールされました。まだまだ力不足のところはたくさんあります。今年は他のチームも補強をしているので、そういうチームに勝つためには、運動量や球際の強さ、技術の精度などをさらに高め、戦術的なところもみんなの共通意識を強くして、もっと合わせていかないといけません。重点ポイントは考えただけでもかなりの数がありますが、毎日を大切にしながらチームをレベルアップさせて、ぜひみなさんに喜んでいただけるような結果を残したいと思っています」(清家選手と白木選手に伺います。今シーズン、個人的な得点の目標は?)清家「昨シーズンは8得点でしたので、今シーズンは2桁得点を目指し、得点王を狙っていきたいです」白木「初めてこのリーグで試合をするので、自分としては多くの点を取りたいですが、内容にもこだわっていかなくてはいけません。自分の中では、できる限りとれればいいなと思っています」(自身が抱く、理想のサッカー選手像については?また、レッズレディースは山郷選手や池田選手など優秀なGKを擁してきたが、それについて平尾選手の意気込みは?)長船「日テレ・ベレーザの岩清水選手のように、相手のFWに入るくさびのパスに厳しく当たれるような、強い選手になりたいと思っています」清家「FWなので、どんなときでも点が取れる選手になりたいです」白木「少しポジションは違いますが、イニエスタやメッシのように、お客さんを楽しませるような、そして、そこで自分が得点できるような選手になりたいです」平尾「GKは安定感が求められるので、後ろから安定した守備をできるようなコーチングや、シュートが来たときはどんなボールでもキャッチできるような、安定したGKを目指しています。レッズレディースに加入を決めるときは試合に出たいと思っていましたが、池田選手は何に対しても短所がなく、安定していて、レッズレディースに入ったら試合に出られないと思っていました。しかしレッズレディースに入ってからは、池田選手を良いライバルとして捉え、いつか抜きたいと思っていました。池田選手はすごく理想的な選手です」(清家選手と平尾選手は昨シーズンを戦っているが、その経験を踏まえ、これから磨くべきポイントは?)清家「私は、守備の部分とポストプレーの精度を上げていきたいと思います。守備については、私はFWなので、ボールを奪う守備はあまりできないかもしれませんが、チームとして決められた形の中で、予測の部分や運動量を増やしていくことで、チーム全体の守備に貢献したいです」平尾「私はパス&サポートのところでボールを失うことが多かったので、そこを直していきたいと思います」【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】