【塩越柚歩コメント】皇后杯-JFA-第42回全日本女子サ

27日(日)、オンラインで記者会見が開かれ、29日(火)に迫った、「皇后杯JFA第42回全日本女子サッカー選手権大会決勝」に向けた意気込みを、塩越柚歩が語った。

塩越柚歩
(皇后杯JFA第42回全日本女子サッカー選手権大会準決勝アルビレックス新潟レディース戦で120分間プレーしたが、決勝に向けてコンディションはどうか?)
「120分やること自体がいつぶりか、やったことがあるかどうかも記憶があいまいなくらいでしたし、準決勝で相手もなでしこリーグ1部のチームで接戦になったので、正直に言うと体にはすごく疲れが出ていて、しんどかったなと思います。ただ、中4日あるので、昨日、おとといで体のケアを重点的にやり、体もだいぶ軽くなってきました。コンディションとしては動いてみてどうかというところですし、コンディションも上げなければいけませんが、残り1試合なので気持ちでがんばろうと思います」

(延長になっても運動量が落ちなかったと思うが、それも気持ちが強かったからか?)
「先発で出ていた選手がどんどん交代していき、自分が残るにつれてもっとがんばらないといけないという気持ちが強くなりました。ピッチに残っている以上、交代した選手や出ていない選手の分もがんばらないといけないという気持ちが強くなりますし、しんどかったですが、気持ちで走り切りました」

(皇后杯決勝の相手は日テレ・東京ヴェルディベレーザになったが、率直な印象は?)
「今季のなでしこリーグは1勝1敗でしたが、準決勝の結果などを見ると日テレも調子を上げてきたと感じます。去年と同じカードで決勝を戦えることはうれしいですし、去年の借りを返せるようにみんなで力を合わせてがんばります」

(勝敗のカギになると思うことは?)
「ここまで来たら気持ちが強い方が勝つのではないかと思っています」

(今季は成長したと周囲から評価されていると思うが、自分自身で大きく伸びたと感じていることは何か?)
「そういう質問をよくいただきますが、ここがすごく伸びたというよりは、毎試合出て、少しずつ成長したと思っています。去年のなでしこリーグは半分くらいしか出ていませんでしたが、去年から大きく変わったのは点が取れるようになったことです。今年で5年目になりますが、シーズンを通して点を取ったシーズンは一度もありませんでした。チームの流れが良いということもありますが、自分自身が点に絡むプレーや結果を残せるようになった部分が一番成長したと思います」

(皇后杯準決勝で延長に入るときに安藤梢選手が出ている選手にハグをして送り出してくれたと思うが、厳しい試合の中で安藤選手が与えている影響をどう感じているか?)
「梢さんはプレーでもものすごく引っ張ってくれますが、途中で交代しても他の選手に『大丈夫だから』と言ってくれたり、気持ちの部分で後押ししてくれるので本当に心強いです。

(決勝戦で点を取って勝つために大事になりそうなことはどんなことだと感じているか?)
「準々決勝も準決勝もボールを持つ時間は相手より長かったと思いますが、ボールを揺さぶりながらゴールに向かって1本の縦パスを出すことや、思いきって足を振ることが足りなかったのかなと思っています。準々決勝の後半は特になかなかシュートを打ちきれませんでしたが、みんながもっと自信を持って思いきり自分の良さを発揮できれば良い結果につながるのではないかと思っています」

(レッズレディースはなでしこリーグでも多くの点を取るというよりは勝負強く点を取ってきた印象があるが、勝負強さについて感じたのはどういうところか?)
「大量得点で勝つことはシーズンを通してあまりありませんでしたが、1点差で勝ち切ることが去年とは大きく違う成長できた部分だと思っています。同点で後半の残り時間が少ないという状況でも焦らず、シーズンを通して戦ってきた自信が良い意味で出ていて、『大丈夫。ここで絶対に点が入る』と言って、本当にアディショナルタイムに点を取ったり、1点差で勝ち切れたりすることは、シーズンを通して気持ちの部分でみんなが成長できたと思っています。引き分けではなく勝ちきれるということが去年と比べて成長できたことだと思います」

(去年の皇后杯決勝は1点が届かなかったが、点を取って勝つために塩越選手自身が大切にしたいことは何か?)
「去年の決勝を思い返すと、なかなか自分のプレーを出しきれなかったということがありました。自分の良さはボールにたくさん関わってチームの流れを出すことや、自分で仕掛けてチャンスを作ることなので、たくさんボールに関わり、チャンスメークをして、自分でもどんどんシュートを打ってゴールを狙っていきたいと思っています」

【試合情報】皇后杯JFA第42回全日本女子サッカー選手権大会決勝vs日テレ・東京ヴェルディベレーザ