2016アルビレックス新潟レディース新体制会見の会見録

いつもアルビレックス新潟に温かいご声援をいただきまして、ありがとうございます。アルビレックス新潟は2月2日(火)にアルビレックス新潟レディースの2016シーズン新体制会見を開催しました。アルビレックス新潟レディース新体制会見には、田村貢社長、辛島啓珠監督、榎本恵子レディース強化担当のほか、2016シーズンから新加入する高橋美夕紀選手、池田玲奈選手が出席しました。以下、新体制会見での田村社長、辛島監督、新加入選手のコメント、また報道陣からの質疑応答について、ご紹介いたします。【田村貢社長挨拶】雪深い聖籠に来ていただきましてありがとうございます。2016シーズン、レディースの方もスタートしております。今年は辛島監督が初年度ということで、周りから期待は懸かっていると思いますが、昨シーズンの成績以上にレディースを引っ張ってくれるのではないかという思いがございます。今回はこの2名の加入ということで、フレッシュな新人の2人となりますが、ユニバーシアードであったり、アンダーの代表であったり、2人とも経験を積んでおりますので、非常に期待が込められていると考えていただきたいと思います。男子のトップチームもそうですが、非常に若いチームですので、うまくその勢いを使いながら、上にまい進していきたいと思っております。昨年はリーグ戦4位、皇后杯は準優勝ということで、最後のあと一歩というところが、チームの課題として出ました。そこを監督がどこまで詰めていただけるかと、我々フロントサイドは期待しております。新しいシーズンに向かってチーム一丸となって取り組んでいきたいと思いますので、今シーズンも応援よろしくお願いします。【辛島啓珠監督挨拶】みなさんこんにちは。今年度、新しく監督をやらせていただきます辛島啓珠といいます。一年間よろしくお願いいたします。先ほど社長の方からお話がありましたように、リーグ戦4位、最後の皇后戦では皆さんご存知の通り、あと一歩のところで優勝できず、準優勝に終わってしまいました。今年の一年の目標としては、リーグ戦、カップ戦のどちらかでタイトルを獲得することを目指すということで、一年間頑張っていこうという話を選手たちにはしてきました。アルビレックス新潟レディースは、タイトル獲得というところで結果を出すことも当然ながら、若い、いい選手がたくさんいますので、結果を出すことと同時に、しっかり選手の成長を手助けしたいなと思っています。できるだけ一人でも多くの選手がメンバーに入ってほしいですし、その可能性を持った選手がたくさんいると思います。そういう点で、結果を出すことと、個々の選手の成長ということ、この2つをしっかり考えて、チーム作りをしていきたいなと思います。なかなか最初からすべてうまくいくとは限りませんし、すべてうまくいくとは思わないですが、しっかりやるべきことを積み上げていって、最後にはいいチームに持っていけたらなとは考えています。どうか皆さんよろしくお願いします。※記者会見では続いて榎本レディース強化担当から新加入選手が紹介され、新加入選手の2人から抱負が述べられました。【高橋美夕紀選手コメント】新潟医療福祉大学から来ました高橋美夕紀です。なでしこリーグ1部でプレーするのは一つの目標だったので、入団することができてとてもうれしく思います。私の武器は両足の強烈なシュートなので、どこからでもゴールを狙って、チームのタイトル獲得に貢献できるように頑張ります。よろしくお願いします。【池田玲奈選手コメント】こんにちは。アルビレックス新潟レディースU-18から昇格します、池田玲奈です。レディースでプレーすることをずっと目標に頑張ってきたので、レディースの選手になれることをとてもうれしく思います。私の武器は速い選手にも対応できるスピードと、ゴール前での粘り強い守備です。アルビレックス新潟のエンブレムをつけてプレーすることに誇りを持って、チームのタイトル獲得に貢献できるように頑張ります。よろしくお願いします。※以後は報道陣からの質疑応答――田村社長に。監督が代わるということで、辛島監督に打診した理由と期待することについて。まず、新潟にもいた経験があるということと、いろいろなチームで、いろいろなカテゴリーで指導した経験があるので、もちろんS級ライセンスも持っていますし、指導者としてのスペシャリスト性が非常にある方なので、そういう方にお願いしようということです。あとはいろいろなカテゴリーで教えた経験の中で、今いる選手たちにもう少し、いろいろな部分を教えていただけるのかなと期待してオファーを掛けました。――辛島監督に。どういったサッカーを目指すのか。まずチームを作る上で、選手の特徴やそれまで積み上げてきたクラブの方針など、そういうことをしっかりと考慮して決めていかなければいけないと思います。結果を出すということを考えれば、よく言われるのは守備的にやって、例えば1-0の堅い試合に持っていくと、ひょっとしたらそれなりに結果を出しやすいのかもしれません。ただ、個々の選手の成長やこの先のことも含めて考えた上では、できるだけ攻撃的に、点を取れるチーム。あとは可能な限り自分たちが主導権を取って、なおかつ結果を出していくようなサッカーを目指していければと思います。――辛島監督に。チームの印象とこれからプラスアルファしていきたい部分について。真面目な選手が多いですし、それは本当にアルビレックス新潟レディースとして積み上げてきた中でのカラーの部分だと思います。話をしていても、しっかり聞いてくれる真面目な選手が多いので、それはすごく印象としてあります。(これからのプラスアルファについては)自分が監督である以上、やはり自分の色を出していきたいですし、指導の部分も含めて、マネジメントやチームの規律なども、自分がいいと思ったことをトライしてやっていければと思っています。――辛島監督に。冒頭でリーグ戦、カップ戦のどちらかでタイトルを獲得すると話していたが、どちらもではなく、どちらかということか。どちらも全部獲れればそれに越したことはないと思いますが、チームを作っていって結果を出すということは簡単なことではないと思いますので、現状としては一つでもということですね。――高橋選手に。昨季チャレンジリーグでプレーして得た手応えと、これからアルビレックス新潟レディースに活かしていきたいところを聞かせてほしい。チャレンジリーグに上がる前は北信越リーグのみで戦ってきたので、自分たちより格下のチームと戦うことが多かったのですが、チャレンジリーグでは自分たちよりも力のあるチームと戦ってきました。最初はなかなか勝ち切ることができませんでしたが、試合を重ねるたびにチームとしても個人としても成長できました。一年を通して厳しいリーグを戦い抜いたというのが、手応えとしてあります。自分自身も最初はなかなか点を取れなかったのですが、全然勝てない中でも貪欲にゴールを狙うということを徹底してやっていたら、点も取れるようになりました。なでしこリーグ1部はもっと力のある選手や強い選手が多いですが、その中でも戦えるように貪欲にゴールを狙っていきたいと思います。――辛島監督に。高橋選手のプレーに対する印象を。本人の方からもあったように、左右のシュートが得意です。FWでもいろいろなタイプの選手がいると思いますが、FWらしく前線でしっかり仕事をして、なおかつ点を取ってくれる選手なのではないかなと期待しています。(即戦力としての期待はあるか)はい、そうですね。――辛島監督に。守備の選手が複数抜けたが、そこに対する心配と、どう守備を構築していきたいか。当然試合で活躍していた選手が退団するということに関しては、チームとして大きいことだと思います。ただ、逆に考えれば、そこで若い選手がポジションを埋めてくれる活躍をすれば、チームにとっては大きな財産になりますし、いい効果が生まれると思います。去年のチームは前監督の能仲君がやったチームであって、今年は私が監督をやるので、もし同じようなものを目指すとしても、アプローチのし方が全然変わってくると思います。アルビレックス新潟レディースのいいところは、すごくひたむきで、ハードワークするというところだと思います。それをベースに、先ほども申しましたが、できるだけ攻撃的なサッカーができればと、今のところは考えています。――選手2人に。チームが始動し、実際にチームで練習してみての感想を。【高橋】私は大学在学中から練習参加をさせてもらっていて、チームの雰囲気だったり、選手の特徴だったりというのを、少しは把握できていました。周りの選手もすごく明るい選手が多くて、チームになじみやすかったです。【池田】去年までいたレディースU-18は、レディースの隣で練習していました。いつも隣でレディースの選手が練習する姿を見たり、練習に何度か参加させていただいたりして、どんな選手がいるか少しは分かっていました。ただ、練習前から練習後まで一緒に過ごして、練習をしている間だけでは分からないレディースの選手たちの陰の努力を近くで見て、この何日間でたくさん学ぶこともありました。これから自分もいいところを盗んで、レベルアップしていきたいと思います。――選手2人に。今シーズンの目標を聞かせてほしい。【高橋】今シーズンの目標は、まずは試合に出ることですが、試合に出たら必ず点を取ることを目標にしています。【池田】まずは試合に出ることも大きな目標ですが、自分のできることをしっかりやって、チームに貢献できるように頑張りたいです。――辛島監督に。今回初めて女子チームの指導をされるが、アプローチのし方など、どう考えているか。まずしっかり女子選手の特徴を把握した中で、何事も進めていかなければいけないとは思っていますが、指導することに関しては男子も女子もさほど変わらないと思います。あとはとにかく、マネジメントに気をつけてやっていきたいと思います。――池田選手に。レディースというのは、自身から見てどんな存在だったか。近くにあるけど遠い存在で、うまく言葉にできないのですが、とにかく高い目標で、憧れの場所でした。――選手2人に。将来的な目標を聞かせてほしい。【高橋】将来的な目標は、なでしこジャパンに選ばれるように、普段から練習でも試合でもアピールしていきたいと思います。【池田】私の将来的な目標もなでしこジャパンでプレーすることです。新潟県出身の選手として活躍できるように頑張っていきたいです。