22日のトレーニング終了後、楠瀬直木監督がオンラインでメディアからの質問に答え、24日(土)から行われるプレシーズンマッチへの意気込みなどについて語りました。

(現在のチーム状況やキャンプ後の手応えを教えてください)
「代表選手が長い時間いなかったので、コンビネーションやケガの様子などは不安もありましたが、チームに合流したみんなを見ていると状態は非常に良く、元気もいい。クオリティも高くコンビネーションもそんなに心配するほどではなかったので、順調にきているかなと思います。昨年、いい状態で戦っていたチームなので、そこに若い選手たちをどのようにフィットさせていくか。そういうことにも務めてきたのですが、徐々に若手も自信をつけてきて、プレシーズンマッチの中でも新たな課題や自信につながればいいなと思います」

(プレシーズンマッチに向けて)
「リーグ開幕まで時間があります。WEリーグのファン・サポーターや応援してくださる中で、WEリーグの前哨戦ですが、初戦なので全力を尽くして、また試合を見たいと思うようにできればと思っています。ただ、チームづくりについては、まだ開幕まで時間もあるので、WEリーグを盛り上げる1チームとして、ベストを尽くして戦えればと思います。昨年同様しっかりとパスをつないで打開していく中で、日本のトップクラスのチームであるというプレーも出していきたいと考えています」

(昨年からの積み上げの中で精度を上げたい点は？)
「いい形での得点も多くありましたが、欲をいえば、もっと得点がほしかったなという印象もあるので、得点力をアップしたい。また、攻めている分、後ろに穴が空くのは仕方がないところはありますが、カウンターからの失点もあったので、そこはもう少し整理して、得点を上げて失点を少なくしたいですね。WEリーグに期待されている方も多いので、得点はたくさん見せられたらと思います」

(昨年まで見ていて、スタメンのスキルの高さを感じる一方で、よく試合に出ている選手と、出ていない選手との差が開いているのかなと感じました。リーグを戦う中では差をつめていくことも必要だと思いますが、考えを教えてください)
「試合に関われる人数が少なかったところがあったと思います。カップ戦も中止になり、なかなか試合に絡めない選手や若手にとってもきついシーズンだったかなと。そこで、今シーズンは試合に関わる人数を多くしていくことが一つ大きなテーマだと思いますので、若手も含めて鍛え上げること。レベルを上げてもらって一人でも多くスタメンに名を連ねるようにしていくことが、チームの力を上げていくことになるので、その課題に着手しています」

(コンディションについて伺います。多く代表が選ばれていているため、東京オリンピックに向けて上げている選手とリーグ開幕に向けてつくっている選手がいると思います。そこにコンディションの差がありますが、チームづくりの面で難しさはありますか)
「コンディションの差に関しては、代表メンバーとそうではない選手の差は正直、あると思います。心配なところではありますが、プレシーズンマッチのタイミングと開幕のタイミング、こういうケースも初めてなので、いかにコンディションを整えるかは大事ですが、プレシーズンマッチをやってみてのパフォーマンスは参考にしながら、開幕に合わせて、代表ではない選手たちのコンディションを上げていかないといけないかなと考えています。ただ、代表に行っていた選手も疲労度なども違います。プレシーズンマッチの期間を経て、フラットな状態に戻していかないと。身体のメンテナンスも重要だと思いますので、個々に分析して合わせていきたいです」

(プレシーズンマッチに向けての意気込み)
「プレシーズンマッチはWEリーグとして初めてで、みんなも緊張感のある中でトレーニングを行っています。初戦は、マイナビ仙台レディース。戦力も豊富で楽しみなチームです。精一杯がんばって、得点も含め、内容も含めていい勝利ができることを信じて臨みたいと思います。皆様の応援と一人でも多くの人がWEリーグに興味を持ってもらえるような戦いを見せられたらと思います」