レディース 2017シーズン新体制発表記者会見の会見録

いつもアルビレックス新潟に温かいご声援をいただきまして、ありがとうございます。当クラブでは、1月25日(水)にアルビレックス新潟レディースの2017シーズン新体制発表記者会見を開催いたしました。アルビレックス新潟レディース新体制会見には、中野幸夫代表取締役社長、辛島啓珠監督、榎本恵子レディース強化担当のほか、2016シーズンから新加入する山谷瑠香選手、園田瑞貴選手、高橋智子選手、千野七海選手、新任の江橋桂コーチが出席しました。以下、新体制会見での中野社長、監督、新加入選手・スタッフのコメント、また報道陣からの質疑応答について、ご紹介いたします。【中野幸夫社長挨拶】皆さん、今日は雪のなか聖籠にお運びいただき本当にありがとうございます。これよりレディースの新体制を発表させていただきますが、まずもって私が9年ぶりに新潟に戻って、どういうふうにレディースを方向付けようかということで考えました。2002年にこのチームを立ち上げさせてもらったときに、11人でやるスポーツなのに、当時は選手の方に集まっていただくのに苦労したことが思い出されます。皆さん方のご支援、ご協力のもと、昨年は惜しくも皇后杯で準優勝という立ち位置でしたけれども、そういうところまで地域の皆さんからチームを育てていただいたという実感があります。昨年はフクアリで本当に悔しい思いをしました。そこを何とか、もう一度、辛島監督の下で選手の力を結集してタイトルを獲りにいくということを、ぜひ実現したいと思います。協会の中で仕事をさせてもらっている中で、日本におけるレディースの環境が、もっと発展する必要があるのではないかと感じていました。ただ、それを中央のせいにしたり、人のせいにしたりするのではなく、まずこのアルビレックス新潟レディースの選手に、ここに集まっていただいた選手の方々にのびのびと練習に励んでもらって、のびのびとリーグ戦やカップ戦や皇后杯にチャレンジしてもらえるような環境作りをしたいと考えています。そういう環境作りをしていくことで、レディースの立ち位置を高めていけると思います。このチームがどう活躍するか、何を表現するかを地域の方々と一緒に考えていきたいと思います。今日ご紹介させていただきます新加入の選手たちが、一日も早くレギュラーを獲得するよう頑張っていただいて、チーム全体の底上げができればと思います。新潟からレディースのパワーを全国に発信し、そして日本代表を押し上げられるような立ち位置になれるように一年間頑張っていきたいと思いますので、皆様方からも応援、支援のほどをよろしくお願いできればと思います。【辛島啓珠監督挨拶】皆さんこんにちは。昨年に引き続き、今年度もレディースの監督をやります辛島です。昨年度は皆さんもご承知のように、皇后杯は惜しくも決勝で敗れてしまって、準優勝となってしまいました。ただ、昨年を振り返ってみると、シーズンの初めは非常に苦しいスタートだったのですが、勝ったり負けたりを繰り返しつつ、最後には尻上がりにいいチームになったと思っています。今年度は、昨年から引き続いてやるアドバンテージを活かしてスタートできますので、昨年以上の成績を残せるように、今日からしっかりチーム一丸となって頑張って一年間やっていきたいと思います。また昨年同様、今年一年どうか皆様よろしくお願いいたします。※記者会見では続いて榎本レディース強化担当から新加入選手・スタッフが紹介され、新加入選手・スタッフから一言ずつ抱負が述べられました。【江橋桂コーチコメント】こんにちは。本日はお忙しいところありがとうございます。今年度からレディースのコーチに就任しました江橋桂と申します。選手として居た場所に、またこうして指導者として戻ってくることができて本当にうれしく思っていますし、こういった機会を与えてくれたクラブに本当に感謝しています。自分なりに精いっぱい頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。【山谷瑠香選手コメント】新潟医療福祉大学から来ました山谷瑠香です。なでしこ1部というレベルの高い中でも戦えるように精いっぱいがんばるので、よろしくお願いします。【高橋智子選手コメント】新潟医療福祉大学から来ました高橋智子です。新潟県出身の選手として新潟を盛り上げるためにも、試合で結果を残して精いっぱい頑張るので、よろしくお願いします。【園田瑞貴選手コメント】武蔵丘短期大学から来ました園田瑞貴です。自分の持ち味を出しつつ、チームに貢献できるように頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。【千野七海選手コメント】アルビレックス新潟レディースU-18から昇格させていただくことになりました千野七海です。たくさんのサポーターの方々から応援されるような選手になりたいと思います。よろしくお願いします。※以後は報道陣からの質疑応答――辛島監督に。去年はベテランと若手がうまく共存して終盤に強くなっていったが、今年は少し若返った。どのようにチームを作っていきたいか。去年と同じようにやっていきたいと思います。引退した選手が抜けたというのはチームとして大きいですが、新加入で入ってきた若手の4人もそれを補って活躍してくれると期待しています。目先の勝利だけでなく、今後のチームのことを考えれば、しっかりうまくバランスを取りながらマネジメントをしていきたいというのは常々考えています。そういう点に関しては、去年と変わらずやっていきたいと思っています。(その上でタイトルを獲るためには)去年の最後のINAC戦でも感じたのですが、結局最後に点を取れるかどうかが、非常に勝敗を左右してくるところもあると思います。準決勝でベレーザを相手にワンチャンスをものにして勝ったということを考えても、決定力を上げることが大事になってきます。それはすぐに変わるものではないので、チーム全体としてトレーニングから決定力を重要視してやっていかなければいけないと思っています。――選手4名に。それぞれ自分の持ち味をアピールしてほしい。【山谷】自分の持ち味は足元のテクニックと、ボールをキープすることです。【高橋】私は足元の技術を得意としています。試合でも攻撃や得点に絡めるようなフィードをしたいと思っています。【園田】自分の得意なプレーはドリブルからシュートに持ち込むところです。それを試合で活かせていけたらいいなと思います。【千野】自分の得意なプレーはスピードを活かした突破と、左右どちらでもシュートを撃てるところです。――辛島監督に。昨年の皇后杯はタイトルまであと一歩だったが、そこでINACとの間に感じた差はあったか。また、それを踏まえた上で今シーズンの抱負や目標は。先ほどの話の続きになりますが、決定力というところと、あとはもう少し主導権を持ってサッカーができないといけないと思っています。守ってカウンターというのも一つだと思いますが、それよりももっと自分たちがボールを保持しながら崩していくことを考えなければいけません。去年一年間それに取り組んで、良くなってはきましたが、INACやベレーザといった強いチーム相手にも後ろからビルドアップして崩していけるようなサッカーができればと思っています。非常に難しいとは思いますが、今年はそれを求めていきたいですし、選手たちにも上手くなることと強くなることの両方をしっかり求めていきたいと思います。上手いというのは、簡単にボールを失わないことです。それをしっかり個々が意識することで、チームとしての主導権を取れるところもあると思います。そういったところは、去年の皇后杯の決勝ですごく感じたところです。(今季の目標は)リーグは3位以内に入りたいということと、皇后杯は去年準優勝だったので優勝目指して頑張っていきたいと思います。――4選手に。どういう活躍をしたいかという抱負を。【山谷】まずは試合に出ることを目標にして、あとは自分の持ち味をしっかり日々の練習や試合からアピールして、チームのタイトル獲得に貢献できればと思います。【高橋】私も試合に出ることが一番です。試合に出たら、緊張しない、安定したキーパーになりたいと思います。【園田】一試合でも多く試合に出ることが目標で、その中で自分の得意とするプレーを出していければいいなと思っています。【千野】私も試合に出ることが目標で、一番若くてもベテランの選手に負けないような強いプレーを出していきたいと思います。――選手4人に。目標にしている選手は。【山谷】私が目標にしている選手は上尾野辺選手です。ボールをキープする技術やパスの精度のレベルがすごく高いので、尊敬しています。【高橋】イギータというGKがいるのですが、イギータ選手はGKなのにすごく楽しんでいて、技を使うようなGKでとても上手なので、目標にしています。【園田】自分が目標としている選手は、バルセロナのネイマール選手です。足元の技術が高く、見ている人を魅了するサッカーにとても憧れています。【千野】私が目標にしているのはアルビレディースの選手全員です。どの選手も技術の高いプレーだけでなく、オフでは人として尊敬できる方々なので、自分もそのような選手になりたいと思っています。――辛島監督に。新加入選手にそれぞれ期待するところは。(山谷)瑠香と(園田)瑞貴に関しては、ある程度即戦力と言いますか、活躍してもらわないと困ります。既存の選手にもそうですが、いつも言っているのは、前の選手、2トップの2枚とワイドの選手はゴールに絡む仕事ができなければ試合で使わないよ、ということです。ただ中盤でいいプレーをしているとか、守備で頑張っているというだけではもの足りないです。得点に絡むプレーができなければ、必然的にそれができる選手にポジションを取られるという気持ちでやってほしいと思っています。(高橋)智子に関しては、去年シーズン終盤に(特別指定選手として)2試合戦って、非常にいいプレーをしていました。去年の皇后杯で(福村)香奈絵が活躍しましたが、2人で切磋琢磨して、どっちが出てもレベルが落ちなくて、アルビのキーパーはすごくいいなと思ってもらえるような活躍をしてほしいと思っています。(千野)七海は去年一年間ずっとレディースで練習して、だいぶ経験も積めたと思います。今年から本格的にレディースの一員となって、本人の口からもありましたが、先輩のいいところをしっかり吸収しながら、レディースで活躍できる力をしっかりつけていってほしいと思います。自分の足りないところも含めて、やることをきっちり日々やりながら育っていってほしいと思っています。――高橋選手に。新潟医療福祉大学在学中での加入だが、どういった気持ちでアルビレックス新潟レディースを選んだのか。高校を卒業した時点で(レディースに)上がれれば一番だったのですが、大学のサッカーも経験してみたかったので、大学という道を選びました。ただ、一年経験を積んで、新潟で活躍するためにはレディースに入らなければいけないので、こっちの道を選びました。(高いレベルでやりたいという思いはあったのか)はい、そうですね。――江橋コーチに。監督と選手をつなぐ立場になるが、コーチとしてどういった役割を果たしていきたいか。基本的には選手と監督の間に入って、うまくコミュニケーションを取りながら、選手と共に進めていきたいと思っています。――辛島監督に。スローガンや目指すチーム像については。スローガンはまだ決定していませんが、どういうチームにしていきたいかということで言えば、攻守にしっかり連動できるチームにしていきたいと思っています。