5-27-メディア公開トレーニング終了後-楠瀬直木監督
27日のトレーニング終了後、楠瀬直木監督がオンラインでメディアからの質問に答え、現在のチーム状況や、29日(土)に行われるプレシーズンマッチ最終戦への意気込みなどについて語りました。
(プレシーズンマッチも最終戦を迎えます。チームの状態や手応えを教えてください)
「準公式戦ですが3試合できたので、選手もだんだんスイッチが入ってきたかなという感じは受けます。練習試合とちょっと違う試合が楽しいなというところも感じていて、選手同士の話や、今日のトレーニング後も『セットプレーをもう一回やらせてほしい』というような実践的な話がチーム内でもどんどん出てきました。いい傾向かなと思います」
(トレーニング後のセットプレーは選手からの発案ということですが、そういう雰囲気が出てきたのでしょうか)
「紅白戦の中でも本数を多めに入れていましたが、それでは物足りなかったようでした。キッカーの猶本(光)や南(萌華)、菅澤(優衣香)たちからも、もう少しやりたいということだったので、プラスで取り入れました」
(プロクラブとして選手たちにも変化ができたと思います)
「試合のない長い期間を過ごしています。リーグ開幕も、まだ先です。その中で、特に今週は、試合をやってトレーニングをして試合をするというペースで過ごしています。充実している感じがあります。なかなか公式戦がなく、練習試合を組んでもいいリズムをつくれない中だったので、久しぶりに2週連続で試合があることで、選手のモチベーションを感じます」
(移行期間の使い方が難しい状況の中で、現在、チームが取り組んでいるポイントは?)
「技術のトレーニングはやればやるほど身につきます。いつも言っていることですが、しっかりと“止める、蹴る"のところを伝えています。選手もそれが、この前の試合で通用せず、ミスが出たりしたところも痛感していて、止める、蹴るは大事だということは理解しています。いいボールに対して『ナイスボール』という声も出てきていますし、リアリティが帯びてきているのではないかと感じています」
(サンフレッチェ広島レジーナの印象を聞かせてください)
「映像で見た限りですが、本当にゼロからのチームでした。どんなふうになるのかなと見ていましたが、思った以上にまとまっており、戦術も浸透しています。数ヵ月前に立ち上がったチームだとは思えませんし、選手個々も意欲的にこなしている印象です。雰囲気も相当いいのかなと感じています。決して油断はしてはいけないですし、しっかりと戦っていければ、お互いにいいゲームをできると思います」
(WEリーグ開幕前の準備期間でのプレシーズンマッチですが、チャレンジさせていきたい点はどのようなところですか)
「昨シーズン良い成績を収めましたが、その中でも反省しないといけない点や昨年よりも、一つでも二つでも向上していかないといけません。技術的な部分やミスを減らすところなど、もう一つ殻を破ってチャレンジする。今日も、いつもと違うポジションでプレーをさせてみたりしましたが、そういう中で新しい自分を出してもらいたい。それがチームのプラスになっていけばいいと思いますし、今は課題よりも、チャレンジをして行こうというテーマの方が大きいです」
(紅白戦では水谷有希選手が左サイドバックに入っていましたが、どのような狙いでしょうか)
水谷はゲームをつくれる選手です。これからもその力を伸ばしてほしいと考えていますし、中だけではなく、サイドで組み立てができれば面白いのではないかと思います。また、猶本光をボランチにしましたが、彼女は飛び道具も持っていますし、真ん中でプレーをさせても面白いのではないかと思います。みんな意欲的にやってくれているので、そういうものがちょっとした変化や良い化学反応を起こして、新しい何かが生まれてきたらと考え、チャレンジしてみました」
(本来のポジションではないところでのトレーニングは、頻繁に行っているのですか)
「いつも練習の最後にはゲームをしますが、そのゲームでは、じゃんけんをして(チーム分けを)決めているので、普段の方が、いつもとは違うポジションをやったりしているんです。そのときは、誰とどのボジションでコンビを組んでもリズムが出るようにするという意図があるのですが、今日は久しぶりに、ポジションを決めてからの紅白戦でした。普段のトレーニングにおけるゲームの位置付けよりも、もしかしたらこれで試合をするのかなという緊張感の中でやったので、いろいろと自分の中でも考えながら、良い答えを出してくれたらなと思っています。普段からいろいろなポジションをさせていますが、今日はこちらの意図的を示して、プレーをしてもらいました」
(止める蹴るのトレーニングをしているとおっしゃっていましたが、トレーニングメニューの中で多く時間を割いているのでしょうか)
「まずウォーミングアップのところで導入していますし、ゲームの前にも3日に2日くらいの割合でトレーニングを入れています。もう少しシュートのトレーニングを入れないといけないかなと思いますが、どうしても時間をそちらに割いている状況です。だいたい1時間30分ほどトレーニングを考えていて、残りの30分はフリートレーニングです。ゲーム形式が30分と考えると、20分から30分ぐらいを技術トレーニングに当てているつもりです」
(オリンピックが近いので代表に関する質問をさせてください。なでしこジャパンでも活動する菅澤選手について、監督の目から見たすごさについて教えてください)
「本当に毎日驚かされています。今日も難しいボールをきっちり収めたり、深い位置にいても中からシュートをしたり、どんどん安定していています。懐も深くなっているのと思います。
一歩二歩のスピードが早くて、その一歩二歩で、置き去りにしてしまう。そこがとても早いですね。ターンしてもブレませんし。もう少しこちらも課題を見つけて、より良くしていけたらいいなと思っています。同時に、ピッチを離れると非常に優しい子で、私が昨年チームスタッフとして入ったときにはオーラを感じていましたが、話してみるととても優しい。若い選手にも気さくに声をかけてくれています。代表選出に関しても、『いい加減、日本を背負うつもりでやってくれ』と言っているのですが、『まだ選ばれるかわからないので』と話しているような謙虚な面もありますね」
(前回対戦したINAC神戸レオネッサに完封負けをしました。試合後の選手たちからは気持ち的な変化は見られたのでしょうか。
「まだプレシーズンマッチというところで、試合前に円陣を組んで『勝つぞ!』と気合を入れたわけではないのですが、どのように相手が来るのかという面はありました。前半はかなりボールが握れたところもありましたが、INAC(神戸レオネッサ)さんの選手は個々のレベルが高いので、なかなか最後が決められなかった。2失点しましたが、どうしても崩れない。何も手足が出なくて悔しいというのは、選手たちにはなかったと思います。引きずっている感じもしなかったですが、プレシーズンマッチといっても、やはり無得点で抑えられたのは悔しい部分を持っています。特に2点目はパスミスをカットされていますので、もう少し自分たちのやることに対して、質を上げていかないといけないという話はありました。その上で、柴田(華絵)が欠場していたり、猶本も前半で下がったりということがあり、選手たちからすると、そういう選手がいないから勝てなかったのかと言われるのが悔しいようです。だからこそ、『もう少し自覚を持ってやらないと』という声は聞いています。
(プレシーズンマッチなので、多くの選手を起用するのではと考えていましたが、そこまで変化はありませんでした。その中で3試合に出場した島田芽依選手について期待したいところを教えてください)
「いろいろな選手を試したいのですが、(起用には)基準があります。そこをクリアしていかないと、試合には出ていけないというボーダーラインはしっかりと持っているつもりですが、島田に関しては、その中で身体の強さ、シュートのうまさというのがトレーニングでも出ています。ボールを収める部分やシュートの質は非常に高いモノも持っています。なるべく公式戦に出して経験を積ませたいですし、菅澤、塩越(柚歩)、猶本たちの中で、一緒にプレーをしたら、もっともっと伸びるのではないかなと期待しています」
(清家貴子選手の回復状況について教えてください)
「順調にきていると思います。本人も順調と言っていて、『(前十字靭帯のケガは)もう3回目くらいかな。もうベテランです』と話してくれていました。無理しないようにとは思っていますが、すでに直線の走りはしていますし、9月には間に合うのではないかなと期待しています」
(プレシーズンマッチも最終戦を迎えます。チームの状態や手応えを教えてください)
「準公式戦ですが3試合できたので、選手もだんだんスイッチが入ってきたかなという感じは受けます。練習試合とちょっと違う試合が楽しいなというところも感じていて、選手同士の話や、今日のトレーニング後も『セットプレーをもう一回やらせてほしい』というような実践的な話がチーム内でもどんどん出てきました。いい傾向かなと思います」
(トレーニング後のセットプレーは選手からの発案ということですが、そういう雰囲気が出てきたのでしょうか)
「紅白戦の中でも本数を多めに入れていましたが、それでは物足りなかったようでした。キッカーの猶本(光)や南(萌華)、菅澤(優衣香)たちからも、もう少しやりたいということだったので、プラスで取り入れました」
(プロクラブとして選手たちにも変化ができたと思います)
「試合のない長い期間を過ごしています。リーグ開幕も、まだ先です。その中で、特に今週は、試合をやってトレーニングをして試合をするというペースで過ごしています。充実している感じがあります。なかなか公式戦がなく、練習試合を組んでもいいリズムをつくれない中だったので、久しぶりに2週連続で試合があることで、選手のモチベーションを感じます」
(移行期間の使い方が難しい状況の中で、現在、チームが取り組んでいるポイントは?)
「技術のトレーニングはやればやるほど身につきます。いつも言っていることですが、しっかりと“止める、蹴る"のところを伝えています。選手もそれが、この前の試合で通用せず、ミスが出たりしたところも痛感していて、止める、蹴るは大事だということは理解しています。いいボールに対して『ナイスボール』という声も出てきていますし、リアリティが帯びてきているのではないかと感じています」
(サンフレッチェ広島レジーナの印象を聞かせてください)
「映像で見た限りですが、本当にゼロからのチームでした。どんなふうになるのかなと見ていましたが、思った以上にまとまっており、戦術も浸透しています。数ヵ月前に立ち上がったチームだとは思えませんし、選手個々も意欲的にこなしている印象です。雰囲気も相当いいのかなと感じています。決して油断はしてはいけないですし、しっかりと戦っていければ、お互いにいいゲームをできると思います」
(WEリーグ開幕前の準備期間でのプレシーズンマッチですが、チャレンジさせていきたい点はどのようなところですか)
「昨シーズン良い成績を収めましたが、その中でも反省しないといけない点や昨年よりも、一つでも二つでも向上していかないといけません。技術的な部分やミスを減らすところなど、もう一つ殻を破ってチャレンジする。今日も、いつもと違うポジションでプレーをさせてみたりしましたが、そういう中で新しい自分を出してもらいたい。それがチームのプラスになっていけばいいと思いますし、今は課題よりも、チャレンジをして行こうというテーマの方が大きいです」
(紅白戦では水谷有希選手が左サイドバックに入っていましたが、どのような狙いでしょうか)
水谷はゲームをつくれる選手です。これからもその力を伸ばしてほしいと考えていますし、中だけではなく、サイドで組み立てができれば面白いのではないかと思います。また、猶本光をボランチにしましたが、彼女は飛び道具も持っていますし、真ん中でプレーをさせても面白いのではないかと思います。みんな意欲的にやってくれているので、そういうものがちょっとした変化や良い化学反応を起こして、新しい何かが生まれてきたらと考え、チャレンジしてみました」
(本来のポジションではないところでのトレーニングは、頻繁に行っているのですか)
「いつも練習の最後にはゲームをしますが、そのゲームでは、じゃんけんをして(チーム分けを)決めているので、普段の方が、いつもとは違うポジションをやったりしているんです。そのときは、誰とどのボジションでコンビを組んでもリズムが出るようにするという意図があるのですが、今日は久しぶりに、ポジションを決めてからの紅白戦でした。普段のトレーニングにおけるゲームの位置付けよりも、もしかしたらこれで試合をするのかなという緊張感の中でやったので、いろいろと自分の中でも考えながら、良い答えを出してくれたらなと思っています。普段からいろいろなポジションをさせていますが、今日はこちらの意図的を示して、プレーをしてもらいました」
(止める蹴るのトレーニングをしているとおっしゃっていましたが、トレーニングメニューの中で多く時間を割いているのでしょうか)
「まずウォーミングアップのところで導入していますし、ゲームの前にも3日に2日くらいの割合でトレーニングを入れています。もう少しシュートのトレーニングを入れないといけないかなと思いますが、どうしても時間をそちらに割いている状況です。だいたい1時間30分ほどトレーニングを考えていて、残りの30分はフリートレーニングです。ゲーム形式が30分と考えると、20分から30分ぐらいを技術トレーニングに当てているつもりです」
(オリンピックが近いので代表に関する質問をさせてください。なでしこジャパンでも活動する菅澤選手について、監督の目から見たすごさについて教えてください)
「本当に毎日驚かされています。今日も難しいボールをきっちり収めたり、深い位置にいても中からシュートをしたり、どんどん安定していています。懐も深くなっているのと思います。
一歩二歩のスピードが早くて、その一歩二歩で、置き去りにしてしまう。そこがとても早いですね。ターンしてもブレませんし。もう少しこちらも課題を見つけて、より良くしていけたらいいなと思っています。同時に、ピッチを離れると非常に優しい子で、私が昨年チームスタッフとして入ったときにはオーラを感じていましたが、話してみるととても優しい。若い選手にも気さくに声をかけてくれています。代表選出に関しても、『いい加減、日本を背負うつもりでやってくれ』と言っているのですが、『まだ選ばれるかわからないので』と話しているような謙虚な面もありますね」
(前回対戦したINAC神戸レオネッサに完封負けをしました。試合後の選手たちからは気持ち的な変化は見られたのでしょうか。
「まだプレシーズンマッチというところで、試合前に円陣を組んで『勝つぞ!』と気合を入れたわけではないのですが、どのように相手が来るのかという面はありました。前半はかなりボールが握れたところもありましたが、INAC(神戸レオネッサ)さんの選手は個々のレベルが高いので、なかなか最後が決められなかった。2失点しましたが、どうしても崩れない。何も手足が出なくて悔しいというのは、選手たちにはなかったと思います。引きずっている感じもしなかったですが、プレシーズンマッチといっても、やはり無得点で抑えられたのは悔しい部分を持っています。特に2点目はパスミスをカットされていますので、もう少し自分たちのやることに対して、質を上げていかないといけないという話はありました。その上で、柴田(華絵)が欠場していたり、猶本も前半で下がったりということがあり、選手たちからすると、そういう選手がいないから勝てなかったのかと言われるのが悔しいようです。だからこそ、『もう少し自覚を持ってやらないと』という声は聞いています。
(プレシーズンマッチなので、多くの選手を起用するのではと考えていましたが、そこまで変化はありませんでした。その中で3試合に出場した島田芽依選手について期待したいところを教えてください)
「いろいろな選手を試したいのですが、(起用には)基準があります。そこをクリアしていかないと、試合には出ていけないというボーダーラインはしっかりと持っているつもりですが、島田に関しては、その中で身体の強さ、シュートのうまさというのがトレーニングでも出ています。ボールを収める部分やシュートの質は非常に高いモノも持っています。なるべく公式戦に出して経験を積ませたいですし、菅澤、塩越(柚歩)、猶本たちの中で、一緒にプレーをしたら、もっともっと伸びるのではないかなと期待しています」
(清家貴子選手の回復状況について教えてください)
「順調にきていると思います。本人も順調と言っていて、『(前十字靭帯のケガは)もう3回目くらいかな。もうベテランです』と話してくれていました。無理しないようにとは思っていますが、すでに直線の走りはしていますし、9月には間に合うのではないかなと期待しています」
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