なでしこJのGK山下杏也加が明かすイングランドでの“ストレス”…好調の理由は「ありのままの自分で居続けること」

海外組として初の代表戦を迎える。飛行機での移動、時差ぼけ、短い練習期間を経て臨む韓国女子代表戦。日本女子代表(なでしこジャパン)の正守護神GK山下杏也加(マンチェスター・C)はゴールマウスでのたたずまいさながらにどっしりと構えてみせた。あす26日に韓国との親善試合を控えるなでしこジャパン。25日には試合会場の国立競技場で前日練習が行われた。最終調整を終えた山下は「やはりピッチはいいな」と爽やかな笑顔。パリ五輪後初の公式戦へ「年内最後の代表活動なので勝って終わりたい」と意気込みを語った。  そんな山下は今夏、INAC神戸レオネッサからマンチェスター・シティへ完全移籍。世界最高峰との呼び声高いFA女子スーパーリーグで鍛錬を積んでいる。山下はマンチェスター・Cで「誰が出ても同じプレーができる」と話す他のGKたちを抑えて、ここまでリーグ戦5試合にフル出場。うち2試合でクリーンシートを達成し、4勝1分の首位独走に貢献している。  イングランでのプレーについては、やはり語学の面で苦戦している様子。「コミュニケーションのところはすごく難しい。キーパーは指示を出さなければならないので、うまく伝えられるか、伝えるタイミングなどストレスはある」とし、週2回の英会話レッスンで克服を図っているところだ。  そういったストレスのなか、チームとともに好調を維持する山下。「良い選手たちが集まっているクラブなので」と謙遜しつつも、「ありのままの自分で居続けることが大事」とし、山下のその動じないメンタリティが、いつもと変わらないゴールキーピングを引き出している。  22日の朝に帰国したという山下はコンディション面について、「他の子たちは寝れないと話していたが、自分は(時差ぼけは)大丈夫」ときっぱり。「ご飯がおいしいので、食に対するモチベーションが高く、環境も整っている。疲労回復もしやすくてありがたい」とポジティブな要素を列挙した。