2024-25 WEリーグ クラシエカップ 第5節 vs.千葉L戦 試合データ・監督会見・選手コメント
ジョルディ フェロン 監督
─ 試合を振り返って
出だしはなかなか難しい試合でした。ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦はいつも苦戦を強いられます。加えて、今日は代表活動によって選手を欠いていましたし、会場もいつもプレーしているスタジアムではありませんでしたが、選手はよく戦ってくれました。この一戦が非常に大切な試合だと捉えていましたし、試合内容については、前半は非常に良かったです。ただ、もう少し点差をつけて試合を折り返せたのではないかと思います。今シーズンのチームは1点のリードで試合を終えるケースが多いです。2点目、3点目を早く取って試合を決定づけるような試合運びがなかなかできていません。後半は相手が強く前に出てきたので、守備の時間が長くなってしまいました。ベンチを見て変化を加えたいと考えましたが、攻撃的な選手しかいませんでした。髙瀬愛実選手やカルラ モレラ選手です。他の選手の起用も考えましたが、相手との身長差が生まれてしまうことを懸念しました。千葉Lはロングボールを使った空中戦を得意にしているチームなので、後半は相手に2、3回危ないシーンを作られました。向こうにもチャンスがありましたし、妥当な結果だと思いますが最終的に決められてしまい、1-1の同点となり勝てなかったのは残念です。今日の試合に勝てていれば、グループステージ突破がほぼ決定していたと思います。それができずグループステージ突破を決められなかったのは残念です。次のホームゲームでセレッソ大阪ヤンマーレディースに勝つことができれば、グループステージを突破できます。チャンスが残っていることを前向きに捉えたいと思います。
─ 髙瀬愛実選手とカルラ モレラ選手を投入した後のゲームプランを教えてください
試合運びを安定させたいという狙いがありました。2人を入れた理由としては、ベンチメンバーに経験豊富な選手が揃っていなかったことが挙げられます。守備的に戦う必要性を感じましたが、髙瀬選手、カルラ選手を投入することによって、前から守備ができればと考えました。髙瀬選手はキープ力があるため、彼女がボールを収めることで敵陣でプレーする時間を増やしたい狙いがありました。また、髙瀬選手がカルロタ スアレス選手の近くでプレーすることで、2人の連携から攻撃を仕掛けることを期待しました。愛川陽菜選手は少し疲労が見えていましたので、前への推進力をつけるために、カルラ選手を投入し敵陣の深い位置までボールを運ぶことでうまく機能していたと思います。やはり敵陣でプレーすることはとても大事です。そこからゴールのチャンスが生まれてきます。これまでの試合は勝っていますが、少ない点差で苦しみながらの勝利です。もう少し得点を増やしていかなければいけません。
─ 終盤の時間帯では松原優菜選手がウイングバックでプレーしました
水野蕗奈選手が交代することになりましたが、彼女はケガ明けということでプレー時間に制限がありました。守屋都弥選手が代表活動で不在なので、現メンバーでウイングバックができる選手を考えました。水野選手が下がった後、まずは土光真代選手をウイングバックに置きました。しばらく様子を見ましたが、若干うまくいっていない部分が見受けらたので、松原選手をウイングバックにしました。今日のゲームで彼女はとてもいい守備を見せてくれたと思います。
FW 愛川陽菜 選手
― きれいな形で先制ゴールを奪いました。そのシーンを振り返ってください
桑原藍選手がいいタイミングで守備ラインの裏に抜け出してくれたので、カルロタ スアレス選手に相手DFのマークがついてくれた結果、自分がフリーでシュートを打つことができました。ボールをしっかり見ていたので分からないですが、きれいにゴールに入ってくれて良かったです。カップ戦で前回対戦した時には、相手GKとの1対1の場面を決めきることができませんでしたが、今日は決められたので良かったです。
― 前線でコンビを組むスアレス選手との息も合ってきているように思います
スアレス選手に相手のマークがつくことが多いので、自分はその1つ下のポジションでチャンスを作りたいと思っています。
― 試合結果は悔しい引き分けでした。試合全体を通しての感想を教えてください
最後で失点してしまった事は、チームとしてプラスではありません。しかし、カップ戦の行方がどうなるかは、まだ何も決まっていません。次の試合に向けて頑張りたいと思います。次は勝つしかないので、今日の引き分けをマイナスに捉えるのではなく、次はいい準備をしたいと思います。
GK 船田麻友 選手
― 最後に失点を喫しましたが、好セーブを連発していました。自身のプレーを振り返ってください
自分自身で思ったよりできる部分が多かったので、良かったと思っています。古巣相手なので負けたくなかったですし、しっかりと勝ちたい思いが強かったです。
― 相手は前線の3人にスピードがあり、流動的に動くのが特徴です。気をつけていたのはどんなところですか
相手DF陣のマークの受け渡しをはっきりさせる事が一つありました。相手チームは流動的に動き、隙があればミドルシュートを狙ってきます。中央ばかり意識すると、もう一つの強みである高さを生かしてきます。一つの意識だけに捉われずに固く守る事を意識しました。
― 悔しい引き分けになりました、試合全体を振り返ってください
しっかりとゴールを守る仕事をしなければならなかったのですが、チーム全員がハードワークし、高さでもDF陣は負けてなかったです。前線も愛川陽菜選手やカルラ モレラ選手が抜け出していて、いいところもたくさんありました。みんなのおかげでいい試合ができたと思います。
― カップ戦のグループステージは残り1試合です
勝つだけです。ジョルディフェロン監督も「タイトルを取りたい」と言っているので、しっかりと狙いにいきたいと思います。
MF 水野蕗奈 選手
― 今日は定位置の左ウイングバックではなく、右ウイングバックでの先発出場でした
右、左で逆のポジションでしたが、試合中にすることは同じです。自分の良さを出せる試合がしたいと思っていました。
― 試合全体を振り返ってください
引き分けで終わりましたが、勝てた試合だったと思います。自分自身としても、あまり満足しておらず、もっとできる部分があったと思っています。
― 持ち味のスピードを発揮して相手の最終ラインを突破するなど、チャンスは作っていました。いいクロスも上げていたように思います。満足していない部分はどんなところですか?
チャンスの数を増やしたいと思います。終盤にクロスボールの質を上げていかないといけません。クロスボールの質を上げれば、ゴールの数を増やしていけると思います。
― カップ戦のグループステージは残り1試合。最終戦に向けた意気込みを教えてください
絶対にノックアウトステージに進みたいです。そのためには、次の試合をチームとしてどう勝つかが大切であり、勝ってノックアウトステージに行きたいと思います。