WEリーグ 第8節 セレッソ大阪ヤンマーレディース

試合後コメントCOMMENTS

須永純監督

―総括。

「多くのサポーターの方に来て頂き、その中で勝利を届けられず、残念でがっかりしています。立ち上がりにスピードのある選手に裏に抜け出されてしまい、失点してしまった。そこで特に何かが起きていたわけではないと思いますが、上手くいかない時間を自分たちで作り出してしまい、セットプレーで2点目を取られました。後半に入って一度リセットし、また自分たちのプレーをしようと前に出ていきました。特に守備で相手のサイドの選手に下げられてしまったところを、怖がらずに前に出てプレッシャーをかけようと伝えました。出ていけるシーンもあったのですが、カウンターから3失点目を喫しました。相手の素晴らしいプレーだったと思います。その中でも選手は続けて、1点返したり、惜しいチャンスを作れたのはポジティブな要素ですが、準備していたところが実行できなかったゲームでした」

―準備してきたことが実行できなかったということですが、どのようなプランを考えていたのでしょうか?

「攻撃面でC大阪がアグレッシブに前に出て守備をしてくるということが考えられていたので、右サイドでは相手の背後を狙っていこうとしていました。前線には機動力のある石坂がいるので、スペースに走ってそこを奪いに行くということを共有していましたが、そこはなかなかボールを出せず、その手前のライン間を使うことが増えてしまいました。もちろんそれも悪くないですが、もう一度深さを取りに行くことが欠けてしまってボールを奪われるという形になりました。反対にC大阪は特に右サイドで、本来我々がやりたいようなプレーをしていました。ミスがあっても深さを取り続けていたので、そういう部分で我々は準備してきたことができなかったと思っています」

―廣澤選手が復帰しました。彼女のプレーはいかがでしたか?

「コンディションはまだ上がっていないですが、その中でも得点シーンに絡んでくれました。相手のCB間に入ってシュートまで行けるというのが彼女の良さなので、今の状態でそこまで行けているというのはポジティブな要素です」

遠藤ゆめ選手が今季初ゴールをあげました。10月以降はほぼフル出場で、今日も一番体力的に苦しい終盤に決めました。彼女のプレーぶりはどう見ていますか?

「得点も素晴らしいですが、今シーズンしっかりと体を作って試合に臨んでいます。チームでのプレーも覚えてきていること。またスプリントすべきところ、高い強度でプレーすべきところが伸びています。得点シーンも逆サイドから入って来るボールにしっかり飛び込んでいく。そうしたプレーは、昨シーズンはあまりなかったと思います。それに加えて元々持っているペナルティーエリアでテクニックを生かしたプレーをしているので、インテンシティーを増して、良い状態だと思います」

 

MF 24 遠藤ゆめ 選手

―今日の試合を振り返って下さい。

「前半の入りで相手を怖がってしまったというか、もっと前から行くべきところで引いて受け身になってしまいました。そこで2失点してしまったのは、私たちの課題です。相手の右SBが高い位置を取ってくるということはわかっていたのですが、そこを私が見るのか(佐々木)里緒さんが見るのか、はっきりできなかったです。もっと里緒さんや(松永)未衣奈さんに『出ていくのでスライドして』と声をかけるべきだったと思います」

―試合終了間際、遠藤選手の今季初ゴールが生まれました。苦しい時間帯だったと思いますが、どのような狙いでしたか?

「サイドを深くえぐったらマイナスが空くということは、練習で取り組んでいたことでした。そこに入っていくということは意識していましたが、私の得点というよりは(津田)愛乃音が体を張って相手を抜いて、クロスを上げきってくれたということが全てだったと思います。目に見える結果が欲しいという気持ちがあり、得点できたことは良かったですが、守備の強度や相手を抜ききる、クロスを上げきるということはまだまだできていないです。得点はできましたが、課題が残る試合でした」

―次節はアウェー新潟戦です。次への意気込みを聞かせてください。

「どんな形でも勝利が欲しいという気持ちです。今シーズン、カップ戦では2敗している相手なので、失うものは何もないです。前から行くだけだと思っているので、練習から一つ一つのプレーの強度を高めて、次こそ絶対に勝ちたいと思います」

 

FW 9 廣澤真穂 選手

―復帰戦の率直な感想を聞かせてください。

「復帰戦ゴールを目指していた中で、惜しいシーンもありましたが決め切れなかったということ。実際試合も、1-3で負けてしまったので悔しいです。開幕へ準備していた中でけがからのスタートとなりました。応援して下さっている方々のためにも、ピッチに立った時にはゴールで結果を残したいと思っていました。まだまだこれからですが、この試合に懸けてきた思いも強かったので本当に悔しいです」

―前半をベンチで見ていてどのようなことを考えて、後半のピッチに立ちましたか?

「前で起点になるということです。相手に攻められていたり、ボールを持たれていたので、マイボールにした時に前で起点を作って攻撃のリズムを作るということは意識していました」

―今日のご自身のプレーを振り返っていかがでしたか?

「正直全然だめだと思っています。惜しいシーンはありましたが、決めきらないと1点にならない。もっとできることがあったと思うので、ここから調子を上げていけたら良いかなと思います。FWとしてゴールを決めてチームを勝利に導くということが一番だと思うので、シュートシーンを増やし、見に来てくれる方を楽しませるようなプレーを届けたいです」

―復帰を待ってくれていたサポーターの皆さんへメッセージをお願いします。

「試合に出られない時も、いつも声をかけて頂きました。どんな時でも応援して下さっている姿というのは、ピッチに立っていないからこそよく見えていました。自分がピッチに立ったら結果を残したいと強く思っていたので、今日の自分にはふがいなさを感じていますが、これからまだまだ試合が続くので、応援して頂けると嬉しいです」