2025/26 SOMPO WEリーグ 第1節 vs サンフレッチェ広島レジーナ 試合後選手コメント
【榊原琴乃】
「開始早々にピンチがあるなど、前半は自分たちの簡単なミスで相手に流れが行ってしまい、チームとして自分たちがやりたいプレーがなかなか出せなかった、という反省があります。広島が中に絞っていたので、サイドが起点となって、自分や(松尾)美月さんはドリブル突破が得意な選手なので、自分たちがもう少し張ってチームの攻撃の軸をワイドから作って、相手を開かせてから中から崩す、ということを前半からやれればよかったです。
後半は自分がうまくワイドに張って、右サイドから逆に展開してきたボールに対して、あえて開いてることによって相手のスライドが間に合わないなどでチャンスを作れていました。そういうことを前半から自分が流れを見てやれれば、と思いました」
(後半にある程度できた要因はどんなところでしょうか)
「監督がハーフタイムに『そういうふうにやろう』と言って、チーム全体で共有できました。それが一回みんなの頭に入ったことが大きいかなと思います。
みんなそれがなかったわけではないですけど、優先順位が一人ひとり違うと合ってこなくなってしまいます。
自分たちの優先順位はまず裏で、(島田)芽依さんが特に後半は背後を狙ってくれて、それで相手が下がってワイドへのパスコースが広がる、というところは意識していました。
全体で裏やサイドへの意識が共通できたのかなと思います」
(個の突破という部分も見せられたと思います)
「多少は、という感じですね。
自分の手応え的にはもう少し、最後のキツい時間帯で1対2とかでもクロスを上げ切るところをやりたかったです。
キツい時間でそこで奪われたら全員がキツくなってしまうので、そこでいかにコーナーキックを狙いにいくかとか、前でスローインにさせるかが大事です。簡単に奪われてはいけないという部分で、自分的には反省が残る個人の1対1だったかなと思います」
(後半途中に右サイドに移ってから、加藤千佳選手との良いコンビネーションで崩す場面が何回か見られました)
「(伊藤)美紀さんは自分の個を生かしてくれるタイプですけど、(加藤)千佳さんはアメリカのときから、ワンツーやコンビネーションを狙っている選手です。
自分という選択肢がある中で、他の選手もありつつ、というのを持っている選手なので、その選択肢の一つに自分がなり続けていたら、自分も千佳さんとのコンビネーションで抜ける部分で楽になります。
そこはアメリカのときから、いいコンビネーションができているのかなと思います」
(守備でも頑張って戻ってボールを奪うシーンがありました)
「チーム全体で守らなければいけない部分ですし、(対面が中嶋)淑乃さんだったので、ここは絶対に負けられない、と思っていました。
淑乃さんも結構疲れていて、そこで自分が奪い切らなくても、コースさえ限定すればとは思ってたので、いい感じに奪えたのは良かったです。
あと、自分が戻ってチームを鼓舞できればと思って、守備でも負けないようにプレーしていました」
(レッズレディースで初めての公式戦を経験して、感じたことはありますか)
「この雨の中、2000人を越える方が応援に来てくださって、こんなに大勢の方が味方になってくれる、その後押しは本当にレッズレディースの良さだと思います。
そこは本当にファン・サポーターのみなさんと一体となってやれてるっていう感じがすごくしました。チームメイトも最後までずっといい声かけを、『ナイス』っていう前向きな声をずっとかけてくれているので、下を向くことなくずっとプレーできていました」

【松尾美月】
(レッズレディースでの公式戦デビューとなりました)
「まず、自分自身としてはSOMPO WEリーグ初出場で、素直にうれしいなと受け止めています。
でもやはり、今までなでしこリーグで出ていた部分とWEリーグの違いを、開幕戦ということで痛感させられたなと思いました」
(具体的に、その違いはどんなところでしょうか)
「判断のスピードや、一つひとつのミスが少ないところは大きな違いかなと思います」
(今日は選手としてはかなりキツいコンディションで、最後は足がつってしまっていたようでした)
「復帰したてというところもあって、自分自身、まだ体力がついていないというところもあります。そこは徐々につけていけたらいいなと思います」
(収穫としてはいかがでしょうか)
「自分のプレーをチームメイトのみんなが分かってくれはじめているので、そこを引き出すようなプレーをしてくれています。
みんなが分かってくれる、というところがいいところだったと思います」

【加藤千佳】
「レッズレディースの特長はボールを回してゴールに向かうことだと思うので、流れを止めないことを意識して、それを潤滑できるようにと思ってピッチに入りました」
(後半に出場してからは、うまく中間ポジションを取ってボールを引き出していました)
「それは自分の中でも意識して、そこでチーム全体のリズムを作れたら、という気持ちでプレーしていました」
(自身の良さをかなり見せられたと思いますが、手応えはいかがですか)
「自分としても手応えは感じています。でも、それがゴールという形で結果が出なかったのが悔しいです」
(久しぶりにレッズレディースのユニフォームで浦和駒場スタジアムのピッチに立ちましたが、実感はいかがですか)
「やっぱり、この赤いユニフォームは自分の中での思い出もありますし、このチームで勝ちたい気持ちが本当に強かったので、悔しい試合になってしまいました」
(次戦への意気込みをお願いします)
「次は同点とかではなく、みんなで勝ち点3を取りにいきたいです。しっかりと、次に向けて準備していきいたいです」

【水谷有希】
(1年ぶりの公式戦復帰となりましたが、公式戦のピッチに立った心境からお聞かせください)
「やっとここまで来たな、という気持ちが一番強いです」
(実際にプレーをしてみての感想や手応えはいかがですか)
「怪我をしてここまで来るのに、感覚の部分ですごく手こずったと言いますか、足が一歩出ないとか思うように身体が動かないという期間があった中では、今日は昔と似たような感覚でプレーできました。
でも、試合に勝つために自分があの時間帯で何ができたかと言われると、すごく課題が残るプレーだったかなと思います」
(どのようなことを意識してピッチに入りましたか)
「自分が入った以上は、ボールを落ち着かせるところをやりたかったのですが、まず自分がボールを触らないことにはどうしようもできないですし、自分がボールを触れるように味方に指示しなければいけないというのと、今日はこういう経験ができたので、次にこういう流れになったときには、もっと何かできるんじゃないか、というところは話し合っていきたいと思います」
(左サイドで丹野凜々香選手と組んで、そこからの攻撃も見られました)
「丹野の良さは前への推進力なので、前にスペースを与えてあげようという意識でプレーしました。チーム全体でも、丹野が前に強くて自分は後ろで作ることができる、という認識があるので、そこは考えてくれていると思います」
