2025/26 SOMPO WEリーグ 第11節 vs セレッソ大阪ヤンマーレディース 試合後監督コメント
【堀孝史監督】
「最終的に4-0という形で、勝利できたことが一番大きかったなと。前半の戦いとしては、非常にいい形で良かった部分がたくさんあった反面、少しイージーなミスが多かったかなという前半でした。
ただ、その辺を差し引いても、結果としては良かったと考えています。
後半、相手も交代選手を入れてきて、力を入れてきた中、もう少しうまく対応できればというところもありますけれども、やっている選手たちも疲労が溜まってきていましたし、その中でのプレーなので、前半より、よりイージーなミスが増えてしまったところが、反省です。
ただゼロで抑えられた、最後のゴール前のところではしっかりみんなで守るという意識を持ってやってくれたので、また次回、より良くしていくために臨んでいきたいと思います。
前半戦の最後のWEリーグの試合でしたが、何としても勝利して終われるようにということで、みんなと戦いましたが、非常によくやってくれたんじゃないかと考えています。
ーー4得点それぞれべつの選手が決めました。この辺りの評価を聞かせてください。
試合前にも、全員が常に点を取りたいという気持ちは必要なんだけれども、自分が全部取ってやろうという気持ちではなくて、最後にその場面に直面した選手が絶対ここで決めようというそういうところ、最後に迎えた選手がそこで決めるんだという気持ちは持ってやってほしいということを言った中で、結果として一つひとつ違う選手でゴールが生まれたことは良かったんじゃないかなと思っています。
ーー前半戦を終えて、振り返るとどうでしょうか。
本当に全員がトレーニングからやっていることをトライして、ゲームに出してくれました。
少しずついろんなものが共有されていって、狙いというものが出せた部分があると思いますので、そこから先の精度だったりを今後上げていくこと、それが攻守において必要かなと思います。
また課題は出てくると思いますし、今日のゲームでも課題はあると思うので、もう1回選手たちとそこをすり合わせて、次に向かいたいと思ってます。
ーー前期の振り返りという点で、5節に負けてからここまで6試合負けなし、引き分けもありましたけど、複数得点できている試合も多いと思います。収穫や負けを機に変わった部分とかありますでしょうか。
負けを機にというのはあまりないのかなと思います。
1回敗れる経験をしたことで、その後、崩れないようになるとか、そういった部分はあったと思います。
そういう意志は出たんじゃないかなと思います。戦術というか、そういったものに関しては負けを機に違うことをやろうということではなく、積み重ねというか繰り返して積み上げてきてるものが少しずつ良くなってきたのかなとは思っています。
ーー積み上げっていうのはどんなところで感じられていますか。
攻守において自分たちのコンセプトというか、それをみんなで常に、トレーニングとミーティングの中でやっていく中で、共有できることが増えていったんじゃないかなと思います。
ーードイツのジャーナリストで日本女子のサッカーについて取材をしています。今日の試合だけではなく、日本のサッカーがまた世界で優勝できるようになるためには、どうした方がいいと思いますか。
今、僕がそれを考えることかどうかというのはちょっと分からないのと、WEリーグができて自分自身もそんなにまだ長くこのリーグで活動してるわけではないんですけれども、昨シーズンの途中からやらせていただいて、今年やってきた中でも、他のクラブ、自分たちではなくて、他のクラブも非常にレベルは上がってきています。
その中で、現場の身としてはそこの質を上げたり、世界のサッカーを勉強しながらそこに追いつくというか、自分たちも、いいものを作り上げていくということが1番であると現場の身としては思っています。
ーー別の国やリーグから学んでいることは具体的にどこになります。
具体的に、今シーズンで言えば、シーズンの始まりのときに、強度が非常にあるというアメリカに遠征した中で、世界基準の強度のあるサッカーというのを経験しました。
やはりそこのところも足りないところだと思いますし、戦術的な部分では、ヨーロッパのゲームなんかを自分自身は見て、そのクラブ、自分たちのコンセプトにあったものをやはり積み上げていくっていうことが大事なのかなと考えています。
選手だけに任せるというよりもそれぞれクラブでどういうものがどういうコンセプトでどういうサッカーをやってくというものを作りあげるのか。
それを積み重ねていって、よりそういうところに近づいていくことが大事かなと。ただ、他の国よりもすべてに劣っていると思いませんし、日本には日本の良さがあると思うので、アメリカに行っても十分やることはできたので、その両面だと思います。
自分たちのものをしっかり日本の女子サッカーのものを持つということと、世界から学んでいく、ということかなと思ってます。

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