2025/26 SOMPO WEリーグ 第13節 vs INAC神戸レオネッサ 試合後選手コメント
2025-11-08
【高橋はな】
「圧力を感じる部分もたくさんありましたけど、それを受けてしまうのではなく、試合の中で前半のうちからもっと打開策を見つけることができれば、もう少し私たちのペースに持っていけたのではないかと思います。
今日はいつも見えていたところ、空いていたところが、ピッチレベルではなかなか空いているように見えなくなってしまっていました。そのときにどうするのか、という打開策をあまり見出せなかったです。センターバックの選手がどうにかするのか、周りの動き方を変えるのか、そこはある意味、新しく引き出しを増やせたと思うので、それは必ず次に生かしていきたいです」
(後半、タンチュリエ ローリー選手が入ってシンプルなサッカーになったことで流れが来たと思います)
「細かくつなぐだけがビルドアップではないと思いますし、ロングボールもビルドアップのひとつだと思います。その使い分けをもっとやっていきたいです」
(リーグの順位を考えると大きなゲームで痛い敗戦でしたが、このゲームをどのように捉えていますか)
「もちろん、大事な一戦であることは理解していましたし、勝っておくべき試合だったのは間違いないので、ものすごく悔しいです。でも、終わってしまったこと、過ぎてしまったことを後悔しても仕方がありません。だからこそ、この試合を次に生かしていかなければいけないと思いますし、それができなければそこで私たちは終わってしまうと思います。
今日の試合を個人個人がどう捉えて生かしていくのか、そこに懸かっていると思いますし、もっとやれることはあると思います」
(この後はクラシエカップや皇后杯の試合が続きます)
「私たちは今シーズン、目の前の試合に対して『一戦必勝』ということでやっているので、そこは変わらずに臨みたいと思います。
プラスして、特にトーナメントは負けたら終わりですし、その戦い方は私たちも今まで学んできています。
そこはまたリーグと違うということをチームに伝えつつ、プレーするときにも心に持って臨みたいと思います」

【伊藤美紀】
「前半の入りから、お互い縦に早い展開が続いていました。お互いに同じシステムでやっている中で、アンカーの脇は、どちらにとってもウィークポイントになります。自分たちもボールを奪った後はそこをうまく使いながらゴール前まで行けていましたし、逆もしかりです。
最初は拮抗した時間が続いていたと思いますけど、その中で自分たちのミスから失点してしまったので、前に行くより後ろに重心がかかってしまうような感じになってしまったと思います。
後半は守備の仕方を変えたりした中で、前半よりカウンターを受けるシーンは少なかったかなと思いますし、ゲームの中で修正してその回数を減らしていけたことは、良い部分として捉えていきたいです。
でも、攻撃をしている中で、中盤のところでカウンターを受けないような立ち位置を取りつつ攻撃していくような、そういう細かいポジション修正はもっと必要になってくると思いました。
こういう拮抗した試合だからこそ、そういうポジションの細かいところがより大事になるのかなと、あらためて感じた試合でした」
(相手の激しいプレッシャーがあった中で、ゲームプランとしてはどのように考えていましたか)
「相手が前から来てはいたので、前半もそれをうまく逆手に取っていくことを意識していました。相手が来るということはどこかが空いているので、空いているところを自分たちで見つけるのもそうですし、ボールを持っている選手が出すのか、受け手が3人目になって空いている選手につなぐのか、そこのバランスもうまくやれれば、前半のああいうプレッシャーがある中でも、もっと自分たちが楽に前に運べるようになるのかなと思います。
たぶんどの相手でも、前から来るとなればあのくらい来ます。いかにそれを外すかというのは今後の課題になると思います。そこはあまりネガティブに捉えず、自分たちでポジティブに、しっかりとできるようにしていければ、前半からイニシアチブを取っていい攻撃ができてくると思います。
立ち位置やタイミングのところについては、全員でコミュニケーションを取っていくことが必要になってくるのかなと思いました」

【池田咲紀子】
(今日は相手が前からプレスをかけてきて、前方に蹴ろうとするところで奪われるシーンがいくつかありました)
「相手のスカウティングをしっかりしてきていて、私たちのセンターバックの特長などもちゃんと理解して、運び出すようなところを狙っていました。
ああなる前から狙われている場面もありましたし、そこで声をかけていましたけど、自分にできることはまず声をかけて人がいるところを知らせるとかになりますけど、一瞬のところでのコミュニケーション、(平川)陽菜に対しての声かけとかも十分ではなかったと思います。
レベルの高い相手だとこういう一瞬でやられてしまうと痛感したので、終わってしまったものは次につなげるしかないと思います。負けに対しての悔しい思いはみんなありましたけど、下を向いている感じではなくて『残り全部勝とうね』という声も出ていました。これを糧にしなければいけないと思います」
(最後の失点シーンについてはいかがでしたでしょうか)
「すぐに失点シーンを見返しました。コーナーキック時の個々の役割の確認と言いますか、自分がプレーするファーポストのほうに他の選手がいましたけど、あそこは戻る場所ではないですし、そういうところが自分も見えていなくて、指示することもできていませんでした。チームとして、交代で入った選手の役割みたいなところは、ひとつミスが出てしまった部分でした。
混戦の中でもクリアできる機会はありましたし、そこでハッキリプレーできていればとか、失点するときはミスが2、3個続くようなこともあります。自分のところで食い止めるのか、もうひとつ前で処理するのか、という部分で上回られてしまったのかなと思います。
ボールが入る瞬間は、浮き球が来る準備はしていました。シュートやクロスへの準備もしていましたけど、最後のところで交錯したりしたところがあったので、そこは次に向けて、ちゃんと解決しなければいけないかなと思います」
(試合の中ではビッグセーブもありました)
「みんながいつも本当に頑張って走ってくれていて、それでもやられてしまう場面は毎試合あることだと思いますし、そのために自分がいると思っています。今日は負けてしまったので、何本止めても良かったとは言えません。もう一回準備して、最後のところでもふんばれるようにもう一回練習します」

【タンチュリエ ローリー】
「0-1で負けている展開だったので、自分が入って相手にとって脅威となることを求められてピッチに入りました。具体的に言うと、相手の背後に飛び出すこと、そこからのクロスを意識して入りましたし、自分としてはやれることはできたかなと思っています」
(相手のプレッシャーや強度についてはどのくらい対応できていましたか)
「ベンチで試合を見ていたときから、I神戸さんの高い強度と激しいプレッシャーは分かっていました。ただ、自分たちでもそれに十分対応できると思っていましたし、自分もピッチに入ってプレッシャーの強さは感じましたけど、そこはしっかり対応できたかなと思います」
(今後、こういう接戦の中ではローリー選手の力がさらに求められていくと思います。もう1点を取るために、チームや個人としてどういうところを高めていきたいですか)
「自分の長所でもある背後への抜け出しやクロス、ということはやり続けていかないといけないと思います。それが自分にできることだと思いますし、それをしっかりやってチームの助けになること、得点につながるプレーの回数をもっと増やしていきたいです。そしてもちろん、質の部分も高めていくべきだと思います」
