FINASH

11/6 I神戸戦 Pick Up Player【松本 奈己選手】

2024-11-05


基礎技術が高く、中盤で起点を作ってゲームをコントロールできるパサー。リーグ戦7試合の出場に留まった昨シーズンを経て、飛躍を期す今シーズンは、リーグ開幕戦と第2節で先発出場。鳥居塚伸人監督からの期待の大きさも感じさせたが、「個人的に何かできたという感覚がなくて、凄く悔しい思いをしました」と持ち味を出し切れずに終わると、第3節以降は再び控えに回り、リーグ戦では一度も出番がない。ここから出場機会を増やしていくためにも、「成長した姿を見せたい」と強い気持ちで今回のカップ戦に挑む。「ボールを止める、蹴る技術は高い選手」と評した上で、「ただ失わないだけではなく、相手が嫌がるところに配球できるか。それができればチームの勝利も近づく」と指揮官も期待を寄せるプレーについて話すが、自身も選手紹介ページの“私のココを見て!”に「スルーパス」を挙げている。中盤でボールを受けつつ、いかに「相手の目線を見て」背後を取れるか。相手にとって、より怖さのある選手に成長していくためにも、チャレンジしたいポイントだ。

そうした話の延長線上にあるが、“憧れの選手”は「守田英正選手」であり、“サッカーのここが楽しい!”は「相手の逆を取った時」。まさに中盤の王道を行く選手でもある。憧れるポイントについては、「めっちゃ恥ずかしい(笑)」と、はにかみつつ、「基礎の技術が高く、戦術理解の高さも好きな選手で勉強しています」と話す。サッカーの楽しさについては、「誰もが想像しないプレーが出来た時は嬉しいし、楽しいです」と笑顔に。まさに頭をフル回転させながらピッチでプレーしている選手像が浮かぶが、オフ・ザ・ピッチでも、頭のトレーニングは欠かさない。“ここだけはチームでNo.1!”は「本を読むスピード」と回答。サッカーに関連した本もよく読むようで、「守田選手の本も読みました。昨日は遠藤(保仁)さんの本も買いました。読んで、自分にとって大切だと思ったところはノートに書いて、あとで見返せるようにしています」と自己啓発に努めている。現在、リーグ戦では脇阪麗奈宮本光梨が主力を張るボランチは、チーム全体で見ても底上げが求められるポジションなだけに、カップ戦でアピールし、今後の中盤を支える役割を担っていきたい。