11/2 千葉L戦 Pick Up Player【米田 博美選手】
2024-11-01
対人に強い守備に加え、後ろからの持ち運びやパス出しにも特長があるCB。自身も見て欲しいプレーについて、「後ろからの攻撃参加」と語る。10月2日に20歳の誕生日を迎えたばかり。成長著しい桜の若きディフェンスリーダーは、9月に行われたFIFA U-20女子ワールドカップでも大活躍。大会中に軽いケガも負ったが、決勝トーナメントに入るとベスト8以降の3試合はフル出場。準々決勝のスペイン戦では、0-0で迎えた延長前半12分にセットプレーから先制点をゲット。この得点が決勝点となり、前回大会のファイナルで敗れた相手に対し、リベンジとなる大きな役割を果たした。「あの得点は嬉し過ぎました(笑)。誰しもが戦える舞台ではない大会でプレーできて、選手としても、人としても成長できたと思います」と振り返る。もっとも、決勝では北朝鮮に0-1で敗戦。「準優勝という形で終わり、まだまだ足りないモノがあると感じました。WEリーグを戦う中で成長して、チームにも還元していきたいです」とさらなる飛躍の糧とすることを誓った。将来の夢である「日本代表に選ばれて世界一になること」へ向け、一歩一歩、着実に歩みを進めていきたい。
WEリーグを舞台に戦う2年目の今シーズン。その目標について、「たくさん勝つ、怪我しない」とともに、「ムキムキになる」ことを挙げている。その意図について、少し苦笑いもしながら、「昨シーズン、フィジカルの部分で足りていないと感じたので、線を太くすること、当たり負けしない体になるために意識してトレーニングしています」と語る。その成果も「少しずつ」現れているだけに、シーズンを戦う中でより屈強な体を手に入れて、相手を吹き飛ばすプレーにも期待したい。今シーズンは、矢形海優、百濃実結香とともに、鳥居塚伸人監督からチーム副キャプテンにも任命された。指揮官からは、「若手をまとめて欲しい」とリクエストされたようだが、「下の年代から押し上げることは大事。自分が若手の中心になって、チームを底上げしていきたい」と自覚も十分。「今年は上の選手とも積極的に絡んでいる印象。それがサッカーでも、普段もいい方向に向かっている」と百濃も証言するように、ピッチ内外で殻を破りかけている今シーズン。より存在感は増していきそうだ。ジェフ千葉レディースをホームに迎える今節も、「攻撃も守備も集中してプレー」し、チームを勝利に導きたい。