10/5 東京NB戦 Pick Up Player【脇阪 麗奈選手】
2024-10-04
攻守におけるエネルギッシュなプレーで中盤に君臨するチームの大黒柱。「リーグ戦全試合フル出場」という目標を成し遂げ、チームを引っ張った昨シーズンは、一つひとつのプレーから戦う姿勢をチームに注入。若い選手も多いチームにおいて、練習に取り組む姿勢も含め、“プロとは何か”を背中で示した。昨シーズンに続いてキャプテンを任された今シーズンは、背番号も10に変更。「自分では似合わないと思います」と苦笑いを浮かべつつ、「より、やらないといけない気持ちになります」と、チームの“顔”としての存在感は増すばかりだ。日々の気分転換は、「先日、届いた」新車でのドライブ。美意識も高く、最新のネイルは、「ボルドー色」。深みのある赤で、すっかり秋仕様になっている。
4得点を奪って快勝した前節の大宮アルディージャVENTUS戦では、3アシストを含む全得点に関わる圧巻のパフォーマンスを見せた。セットプレーから1点目、3点目を導くと、特に目を見張ったのは4点目のシーン。中西ふうのスルーパスに反応して右サイドの背後を取った百濃実結香がキープした場面で、後方からニアゾーンへ走り込むと、勢いを落とさず正確なトラップからのクロスで矢形海優のハットトリックをお膳立てした。「昨年からずっと練習して、少しずつ自分の中で良くなっている感覚がある」と話すキックの精度に加え、「ポケットを取りにいくことや、クロスを上げ切ることは、今シーズンしっかりキャンプからやってきています」と練習の成果を示してみせた。「アタッキングゾーンに配球する本数は昨シーズンも多かったけど、その成功率が今シーズンは上がっています。“ポイント”に蹴れるのは個人の努力。日々、成長している選手」と鳥居塚伸人監督も賛辞を惜しまない。ボールを奪い取る守備に加え、攻撃面での成長も著しい今シーズン。チームとして掲げた目標の勝点45、個人で掲げた5得点10アシストという数字へ向け、1戦1戦を全力で戦い抜く覚悟だ。シーズンを通して上位争いできるかどうかの試金石となる今節。勝利へ向けて戦うチームの中心に、威風堂々と立つ。