5/17 大宮V戦 Pick Up Player【浅山茉緩選手】
2025-05-16
今シーズン後半、レディースの試合や練習を間近で見てきた丸橋祐介アンバサダーがチームのMVPとして選んだ選手が浅山茉緩。高い身体能力、プレーヤーとしての成長を評価された。伝え聞いた本人は、「えー!そんなことないです(笑)」とピンと来ていない様子だったが、シーズン中盤、それまでレギュラーを張っていたCBが立て続けに負傷して苦しい時期を支えた貢献度の高さは、今季のチームを救ったと言っても過言ではない。スピードがあり、身体能力も高い万能型。アカデミー時代からFWとCBの両方でプレーしてきた中で、今シーズンの序盤は主にFWでプレー。自身が今季のベストゲームの一つに挙げるWEリーグクラシエカップ第4節・ジェフ千葉レディース戦では、前線で起点となり、正確なクロスとポストプレーで2アシストを記録。「走力やキープ力といった自分の良さを発揮できました。前線からのプレスでも、スプリントをかけて何本も寄せたことでボールも奪えたし、キープでも自分が収めることによって、周りの選手を生かすことができました。自信になりました」と手応えを語った。ストライカーとしてさらなる成長を期した矢先、前述したようにチーム事情でCBをやることになったが、その万能性を遺憾なく発揮。自身がもう一つのベストゲームに挙げるWEリーグ第11節・INAC神戸レオネッサ戦では、足をつりながらも体を張って最後までゴールを守り、I神戸からWEの舞台で初勝利を掴む原動力となった。
周囲からの期待や見られていることを力に変えることができる選手でもある。【#1万人よ咲き誇れ~CEREZOファミリーいざ集結~】と銘打たれ、1万人に近い観客で埋まることが予想される今節へ向けても、「楽しみです。パワーが出ます(笑)」とやる気に満ちている。試合後には、今シーズンをもって現役引退を発表した福永絵梨香、前川美紀の引退セレモニーも予定されている。「これまでセレッソを作ってきて下さった先輩方が、途中で退団したり、今年で引退されたり。色んな思いがあったと思います。もっとプレーしたかった選手もいたと思いますし、ケガで辞めざるを得なくなった選手もいました。自分も仲良くさせてもらっていた先輩方なので、そうした選手の思いも背負って、出るからには責任をもってプレーして、絶対に勝って送り出したいです!」と熱い思いを述べた。これまでチームを支えてきた先輩方を笑顔で送り出すためにも、全身全霊でプレーし、無失点にこだわりたい。そうした先輩の意思を受け継ぐとともに、来シーズン以降へ向けた意識も芽生えている。「自分らの世代が人数も多くなってきますし、これからのチームを引っ張っていかないといけない立場になります。最終戦に勝って、来シーズンにつなげていきたいです」。過去と未来、これまでとこれからをつなぐ一戦を勝利で飾り、自身とチームの未来を照らす。