【活動報告】WE ACTION DAY 認知症を取り巻く社会や未来について考える取り組みを実施
2025-12-05

11月26日、三菱重工浦和レッズレディースは、パートナーであるメディカル・ケア・サービス株式会社(以下、MCS)の協力のもと、『認知症』を取り巻く社会や未来について考える取り組みを、WEリーグが掲げるWE ACTION DAYとして実施しました。
この取り組みは、誰もがなり得る認知症を他人事ではなく、自分事として認識するとともに、身近に起こりうる問題から社会のありようについて検討するきっかけを作るために実施され、MCSの社員が講師を務める講義を受講した後、MCSが運営するグループホーム(介護施設)を訪問しました。
選手たちは、レッズランドのクラブハウスで認知症に関する講座を受講し、その後、2グループに分かれて、「愛の家グループホーム」の南与野事業所と山久保事業所を訪問しました。
講座では、講師で介護福祉士の杉本浩司介さんから、認知症の基礎知識から、認知症のある方とのコミュニケーション事例などが紹介され、選手たちは認知症に関する知識を深めていきました。
杉本さんは、チーム作りにも通じる「関係の質」の重要性について言及し、ポジティブな思考が行動や結果の質を高めるという「成功の循環モデル」が、介護の現場においても、職員同士や入居者との関係構築に不可欠であると語りました。
続いて、日本の高齢化の現状や、認知症が誰にとっても身近な問題であることがデータと共に示されました。
「95歳以上の女性の場合、10人中8人以上が認知症になる※」という事実に、選手たちは驚きの表情を浮かべていました。
※出典:厚生労働科学研究費補助金認知症対策総合研究事業報告書(研究代表者:朝田隆,2013年)
一方で、テレビドラマなどで描かれるイメージとは異なり、専門的なケアによって多くの方が穏やかに、自分らしく生活している様子が動画等で紹介され、認知症に対するイメージが変わるきっかけを提供いただきました。
また、認知症の症状は「記憶力の低下」という中核症状からくる「混乱」と、それに伴う「不安」が大きな原因であると解説※1。失敗を責めるのではなく、不安を安心に変えるコミュニケーションが重要であることが述べられました。
※1 ※認知症の症状は、「記憶障害」などの中核症状と、中核症状や本人の性格、環境要因などが絡み合って二次的に生じる「妄想」や「徘徊」などの行動・心理症状があります。
講座の最後には、元寿司職人の方がケアを通じて再びお寿司を握れるようになった事例が紹介され、年を重ねても、認知症になっても、誰もが自分らしく輝ける可能性があることが伝えられました。
その後、選手たちは2グループに分かれて愛の家グループホーム南与野事業所、愛の家グループホームさいたま山久保事業所をそれぞれ訪問。
入居者の方々にリフティングを披露したり、会話をしたりして交流し、短いながらも心温まる時間を過ごしました。
選手たちは「今日はありがとうございました。また会えたら嬉しいです」と感謝の気持ちを伝えていました。




水谷有希選手
「従業員の方のサポートの仕方が、入居されている一人ひとりに合わせて変えられていて、本当に個性が様々で、いろんな方とコミュニケーションが取れてすごく楽しかったです。
実は私の祖父母も『愛の家』さんにお世話になっていたことがあったので、新しい発見というよりは、懐かしいなという気持ちが強かったです。
こうして間近で応援してくださっていることを伝えてもらう機会はすごく貴重ですし、本当に元気をもらうので、こういう交流はすごく力になります」
榊原琴乃選手
「初めてグループホームを体験させていただいて、認知症のことも含めて勉強になり、初めて知ることも多かったです。
おじいちゃん、おばあちゃんはすごく明るく元気な方が多いという印象でした。
認知症のある方の割合は女性が多くなると知りましたが、こういう場所があると分かっていれば、そこまで不安になることもないなと、安心できました。
試合に見に来ていただけるのであれば、自分たちも結果でみなさんを元気にできたらなと思います。
短い時間でしたけど、こうやって触れ合えるのはすごくいい経験になりましたし、自分の人生としてなかなかない機会だったので本当にありがたく思っています」
WE ACTION とは
WE ACTIONとは、WEリーグに所属する選手、クラブ、そして、サポートするパートナー企業を始めとする様々な人が、リーグの理念「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する。」の実現のために輪となり、私たちみんな(WE)で起こす行動(ACTION)です。
詳細はこちら▶https://weleague.jp/weaction/
この原稿は、レッズレディースパートナーであるStoryHub社のプロダクトを活用し、人とAIが共創して作成させていただいております。
StoryHubについてはこちら▶https://storyhub.jp/
