FINASH

2/15 大宮戦 Pick Up Player【筒井梨香選手】

2026-02-14


今節を前にした今月11日、「海外クラブへの移籍を前提とした準備のため」、白垣うのがチームを離脱することが発表された。元々、海外志向の強い選手であり、いずれその時が来ることは想定していたが、DFラインの軸として存在感を発揮していた選手のシーズン途中での離脱は痛い。ただし、「逆にウチでやっている選手はポジションが一つ空いたと考えれば、チャンスは広がったと思って欲しい」と松田岳夫監督も話すように、選手の旅立ちは新たな競争の始まりでもある。白垣が抜けたCB陣の一人である筒井梨香は、「うのの代わりと思われたくない」と自負も覗かせつつ、「うのがおらんくなったからアカンと思われないように、『うのがいた時よりええやん』と思わせたい。うのには海外でも頑張って欲しいですし、『うのがおらんくてもできるぞ』ということは、うのにも見せたい」と、いたずらっぽく笑いながら闘志を燃やす。

その能力の高さを考えれば、筒井はチームにおいて不動のレギュラーでもおかしくない存在だが、WE参入後はケガに泣かされる期間も長く、相手と対峙する前にまず自らのコンディションを整えることが近年の課題になっている。今シーズンも序盤は足の痛みと戦う時期も続いたようだが、離脱することなく練習から食らい付くと、「今は痛いところもほぼ完治して、コンディションも上がってきた。スムーズに動ける感覚も戻ってきました」と笑顔を見せる。以前、「松田監督は自分の甘さを見逃してくれません。厳しく指摘されます。でもその分、やればきちんと評価もしてくれる。『付いていけば大丈夫』と思わせてくれる監督であり、松田さんに認めさせたい」と“筒井節”も交えて意欲を語っていたが、まさに“その時”が訪れたと言える。

ピッチ内外で唯一無二の個性を持った選手でもある。CBとして対人の強さだけではなく、後ろからのビルドアップやフィードも魅力であり、攻撃の起点になれる。「ボールを持って、試合を支配する」(松田監督)ことを目指す松田監督のサッカーは筒井自身のサッカー観とも近く、「やりがいはあります」と目を輝かせる。また、「彼女の良さは声が出ること。それはこのチームに足りない部分なので、非常に大きい」と松田監督も評価するように、コーチングも大きな武器。クラシエカップのグループステージ第2節・アルビレックス新潟レディース戦で筒井とCBでコンビを組んだ16歳の四本帆夏も、「一つ一つ小さなことでも声をかけてくれますし、ラインの上げ下げ、マークの受け渡しもリアルタイムで伝えてくれるので、とてもやりやすかったです」と顔をほころばせた。「指示の声も出せるし、見えている選手なので、後ろからまとめて欲しい」と同期の宝田沙織も期待を寄せる。「CBはフィールドの中で一番(ピッチが)見えるポジションなので、しっかり統率できるよう後ろからいい声をかけて、チームを鼓舞して、まとめていきたい」と抱負を語る背番号4。今こそ持てる力を最大限に発揮して、チームを引っ張っていきたい。