FINASH

4/12 大宮戦 Match Preview

2026-04-11

クラシエカップ準決勝・第1戦。初タイトルへ向けて、セレッソファミリー全員の力でホームの雰囲気を作り上げ、勝利して第2戦につなげたい


2025/26 WEリーグ クラシエカップ準決勝・第1戦。セレッソ大阪ヤンマーレディースがYANMAR HANASAKA STADIUMにRB大宮アルディージャWOMENを迎える。ホーム&アウェイの2試合でファイナル進出を決める準決勝。まず初戦をホームでできることを力に変えて、勝って第2戦に臨みたい。

タイトルまであと3試合。準決勝・第1戦に向けて松田岳夫監督は、「リーグ戦では結果を残せず来ている中で、カップ戦は準決勝まで勝ち上がることができました。この機会を得たことはチームが成長する上で大きいですし、『絶対に負けられない』思いをトレーニングの中から意識付けしています。ここで勝てば周りにも(セレッソ大阪ヤンマーレディースの存在が)伝わるし、自分たちがやってきたことが自信にもなります。『この機会を絶対にモノにしていこう』という話は今週ずっとしています」と語気を強めた。直近のリーグ戦、三菱重工浦和レッズレディース戦で、“ハトスタ(平和堂HATOスタジアム)第1号”を決めた百濃実結香も「(WE参入)3年目ということもあって、絶対にタイトルを獲りたい。個人としても、チームを勝たせるゴールを決めて決勝に行きたい」と意欲を漲らせる。実は百濃、「ヨドコウ桜スタジアムでもレディースの第1号を決めた」実績を持っており、レディースのみならずセレッソ大阪全体としての“ハナサカ初陣”となる今回の一戦にも期待は懸かる。浦和戦で百濃のゴールをアシストした浅山茉緩も虎視眈々と“ハナサカ第1号”を狙っている。「背後へ抜け出したり、スペースに走ってゴールに迫れることが自分の良さ。そこにボールをもらう前の駆け引きでもう一つ工夫して、シュートを打ち切れる場面を増やしたい」と得点を取りに行く姿勢を打ち出していく。

今シーズン復帰した宝田沙織もチームのベースの底上げに大きく貢献している。「開幕当初より一人一人のできることやチームの連係は上がってきたと思います。動き出して、みんなで関わること。練習でやっていることが少しずつ試合でも出せるようになってきました」と手応えも掴んでいる。現在は中盤でゲームをコントロールする役割も担っているが、「相手の勢いに負けることなく自分たちのサッカーを要所、要所で出せれば相手の勢いも止めて、自分たちのやりたいサッカーができると思います」と試合展開を見据える。「タイトルを獲れたらチームのためにもなる。自分が帰ってきた意味にもなる」と初タイトルへの意欲も覗かせつつ、「まずは1戦1戦、勝ちにこだわりたい」と目の前の準決勝・第1戦に照準を合わせた。グループステージではセットプレーからの得点も目立った。宝田に脇阪麗奈、キッカーの精度は高いだけに、この試合でもセットプレーの機会は大事にしたい。

ホームで果敢にゴールを目指す一方、この試合では守備も重要になる。大宮はグループステージの6試合で17得点。1試合平均3点近い爆発的な得点力を発揮した。直近のリーグ戦、INAC神戸レオネッサ戦でも1-2で敗れたとは言え、シュート17本を放ち、決定機も数多く作っていた。齊藤夕眞と西澤葉音、フィジカルとスピードを兼ね備えた2トップの破壊力、縦へのパワーはWE全体でもトップクラス。サイドのアタッカーも浜田芽来宗形みなみ大島暖菜田中聖愛と人材は揃っており、先発、途中出場とギアを変えられることも強みだ。セレッソとしては、1対1で負けないこと、90分を通してパスの出し手に自由に蹴らせないこと、背後のケアを怠らないこと。「ディフェンスライン全員で声を掛け合って、相手より先に前向きな状態を作って、いい準備をすること」(中谷莉奈)が大事になる。GK山下莉奈も含め、スペースに出るボールへの対応は、より研ぎ澄ませていきたい。グループステージの勝ち上がりを振り返ると、アウェイでのアルビレックス新潟レディース戦、浦和戦はいずれも1-0で勝利。前からプレッシャーをかけるとともに、苦しい時間帯でも崩れず我慢できたことがノックアウトステージ進出につながった。攻撃力の高い相手との対戦となる準決勝でも失点ゼロにこだわることは意識したい。

皇后杯では準決勝でサンフレッチェ広島レジーナに敗れて決勝進出の道は閉ざされた。ただし、1シーズンの内に再びファイナル進出、さらにはタイトルへの挑戦を懸けた舞台を自らの力で掴み取った。今回のチャンスは是が非でもモノにしたい。「今シーズンに臨むにあたって、タイトルを獲るという強い気持ちでスタートしました。皇后杯では準決勝で負けて、試合後はみんなから悔しい気持ちが出ていました。2度と同じ気持ちにはなりたくないので、みんな気持ちは高まっています」と脇阪主将。「まず第1戦をホームで戦えるので、勝って勢いを付けたい。多くのファン・サポーターの人たちに後押ししてもらうことで、我々の力はもっと出ます。まず第1戦、チーム、ファン・サポーター全員で勝利を求めて戦いたいです」と松田監督。初タイトルへ向けて、セレッソファミリー全員の力でホームの雰囲気を作り上げ、相手を凌駕して勝利し、第2戦につなげたい。

試合前日コメント松田 岳夫監督


Q:RB大宮アルディージャWOMENとのクラシエカップ準決勝・第1戦へ向けて
「リーグ戦、カップ戦と戦ってきて、リーグ戦では結果を残せず来ている中で、カップ戦は準決勝まで勝ち上がることができました。この機会を得たことはチームが成長する上で大きいですし、『絶対に負けられない』思いをトレーニングの中から意識付けしています。普通のリーグ戦とは違います。勝てばタイトルにつながる大事な試合です。このチャンスをどう生かすか。自分たちで勝ち取ったチャンスです。選手たちには臆せず戦ってほしい。ここで勝てば周りにも(セレッソ大阪ヤンマーレディースの存在が)伝わるし、自分たちがやってきたことが自信にもなります。『この機会を絶対にモノにしていこう』という話は今週ずっとしています。こういう機会で勝ち上がって、次につなげていった時、そこで初めて階段も一歩上がれます」

Q:大宮の印象について
「ハッキリしたサッカーをしています。縦に速いですし、ゴールを取れる選手もいます。力強さはどのチームよりも高いのかなと思います」

Q:大宮は2トップを筆頭に、チーム全体に背後への勢いがあります。ディフェンスラインも含めて守備も大事になる?
「はい。やり方自体は大きく変えないですが、ファーストディフェンダーでしっかりとボールにアプローチをかける。一気に裏を狙われることは避けたい。外回しにさせたい。ある程度、(パスの出どころを)絞れることができれば、裏へのタイミングは図りやすい。そのためには全体がコンパクトになる必要があります。怖いけど、ディフェンスラインがズルズル下がると、逆にゴールが近くなる。そこで相手ボールになると、相手はシュート力もある。恐れず、ディフェンスラインをどれだけ高く勇気を持って設定できるかがポイントになると思います」

Q:攻撃について。ボールを持つ時間やバリエーションは少しずつ増えている印象もあるが、点を取る部分について
「ボールを持っていても、どうやって最後にゴールへ向かっていくか、というところでは、まだ淡白。攻撃に厚みや変化がない。足りないところはたくさんあります。パスに頼るだけではなく、ドリブルで運んでシュートまで行くことも必要ですし、ゴール前ではワンタッチのシュートも効果的。そうしたシュート意識も高めていきたいです。ゴールを取るためにできることを少しずつでも意識して高めていく。それしかないです」

Q:1発勝負とは言え、ホームとアウェイ、2戦合計の結果で勝ち上がりが決まることについては?
「(勝ち上がりは)2試合トータルでの勝敗、得失点差で決まりますが、ゴールを取ること、失点しないこと。そこが大事なことは変わりません。もちろん、2試合とも勝てればいいですし、第1戦をホームで戦えるので、勝って勢いを付けたい。多くのファン・サポーターの人たちに後押してもらうことで、我々の力はもっと出ます。まず第1戦、チーム、ファン・サポーター全員で勝利を求めて戦いたいです」


米田 博美選手


Q:クラシエカップは米田選手の活躍もあり、勝ち上がってきた印象もあります。準決勝・第1戦へ向けて
「最近はセンターバックで出れていますが、大会の最初の方はサイドバックで出させてもらっていました。みんなで戦って勝ち取った準決勝。(グループステージ突破を)決めたのがたまたま自分のゴールだったというだけで、みんなでグループステージ突破を決めたと思っています」

Q:今年になって“復活”を印象付けていますが、シーズン中盤、CBで出られない時期に心掛けていたことは?
「悔しい気持ちもあったことはありました。でも、その中でも自分ができることを常に精一杯やろうという気持ちでした。サイドバックで出たとしても、途中から出たとしても、やるべきことは変わらず、自分ができることを全力でやろうと思っていました」

Q:大宮の2トップとの対峙が試合のカギを握るが、相手のイメージは?
「縦に速く、決めるところを決めてくる選手が前にはいます。競り負けないことが重要ですが、対戦にワクワクしています。自分たちが抑えたら勝てる。失点しなければ勝てる。しっかり抑えたいです。相手をゴールから遠ざけて、ペナルティーエリア内に入らせない守備をしていきたいですし、後ろで構えるのではなく、アグレッシブに前から奪う姿勢で戦いたいです」

Q:タイトルへ向けての思いは?
「準決勝に勝って、決勝にいい流れをもっていきたいです。タイトルを獲ればもっとセレッソ大阪ヤンマーレディースの注目度も上がると思うので、そこに向けてみんなで頑張っていきたいです」