4/19 大宮戦 Match Preview
2026-04-18
2025/26 WEリーグ クラシエカップ準決勝第2戦。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、大逆転でのファイナル進出を目指して、RB大宮アルディージャWOMENのホーム、NACK5スタジアム大宮に乗り込む。ホームでの第1戦に1-5で敗れたセレッソとしては突破の条件は簡単なものではないが、可能性がある限り最後まで諦めず、試合終了の笛が鳴るまで戦い抜く。
「YANMAR HANASAKA STADIUM」に名称を変えて最初の公式戦となった準決勝第1戦は、4.120人の観衆が集まった中、試合の入りは悪くなかった。12分、和田麻希のスルーパスに脇阪麗奈が抜け出すと、18分にも宝田沙織を起点に中央を破り、最後は1トップの浅山茉緩がチャンスを迎えた。ただし、いずれもフィニッシュまでたどり着けずにいると、23分、CKから失点。試合の行方を左右する先制点を与えてしまった。それでも下を向くことなく反撃に出ると、27分には宮本光梨を起点にパスをつないで敵陣に進入。最後は右サイドの背後を取った浅山のクロスに逆サイドから中谷莉奈が飛び込み、チャンスを作る。ここではシュートを打てなかったが、31分、セレッソが同点に追い付く。再び右サイドを起点に攻めると、脇阪のマイナスのパスを受けた米田博美が左足でシュート。見事ゴール左上に決め切るゴラッソを叩き込んだ。スタジアムは一気に沸いたが、その直後に自陣ゴール前でのクリアが不完全になったところを突かれ、再び大宮にリードを許す。ここから大宮の圧力が強まると、43分にはPKを与えて3失点目。ファウルで止めた米田にはレッドカードが提示され、無念の退場となった。数的不利に陥ったセレッソは前半終了間際にもクロスからヘディングを決められ4失点目。厳しい状況で前半を折り返した。後半はGK山下莉奈の好セーブもあり失点は1点に留めたが、第2戦につなげる追撃の2点目を奪うことはできず、1-5でタイムアップ。監督、選手、サポーター、チームに関わる誰もが悔しさを噛みしめる結果に終わった。
90分で突破を決めるためには5点差、2戦合計スコアで延長に持ち込むためには4点差を追い付く必要がある第2戦。最低でも4得点が求められる中、最初からそのことばかりに気を取られると、前がかりになった隙を突かれてしまう。まずは第2戦に勝つことを目指しながら、その上で1点ずつ返していきたい。前半の早い段階で先制できれば、スタジアムの空気は変わっていく。「4点は確実に取らないといけないので、そこはチーム全員で共有して目指します。最後までブレずに臨みます」とはキャプテンの脇阪。最近はトップ下での出場が続いている背番号10に、火付け役のゴールも期待したい。ボールを持てば1人はがせる和田も、攻撃をけん引してほしい選手の一人。「ドリブルだけではなく、ゴールへ向かう意識をいつも以上に強く持ちたい」と本人も自覚するように、ゴールが求められるこの試合ではカットインからシュートを狙うだけではなく、逆サイドからのクロスにも積極的に入っていきたい。無失点で試合を進めつつ大量点を奪うという難しいミッション。ディフェンス陣としては、ラインを押し上げ、前にパスを供給していきたい一方、背後のリスク管理も怠れない難しい舵取りを迫られる。出場停止の米田が不在の中、守備の中心として16歳の若さでこの難題に挑む四本帆夏。「第1戦は悔しいという一言では表すことができないぐらい、初めての気持ちでした。相手の情報は入っていた中で、はね返せなかった。5失点を重く受け止めた上で、やり返すしかない。チームのためにできることをやるしかない。強い気持ちで戦います」と腹を括る。率いる松田岳夫監督は、「第1戦はプレッシャーに押し潰されたような試合でした。どの相手、どの舞台でも、プレッシャーに打ち克てるようにやり続けていくしかありません。第1戦でできなかったことを第2戦でどう出せるか。相手より強い気持ちで向かっていけるか。それをプレーに変換できたら、第1戦を生かすことにもつながっていくと思います」と準決勝・第2戦に挑む心境を話す。
三菱重工浦和レッズレディースやアルビレックス新潟レディースら強豪がひしめく中で、グループステージを首位で通過して得たクラシエカップ準決勝の舞台。このまま引き下がるわけにはいかない。決勝進出を諦めないことはもちろん、今シーズン、さらにはチームの未来のためにも、負けたままでは終われない。セレッソ大阪ヤンマーレディースの底力を発揮したい。
Q:RB大宮アルディージャWOMENとのクラシエカップ準決勝第2戦へ向けて
「可能性がある限り、諦めてはいません。ただ、4点を取ることばかり頭に描いて、ただガムシャラに向かっていっても前回の試合と似たような形になってしまいかねません。まず、勝つこと。そこから発想していきたい。(1発逆転の)ホームランはないので、1点ずつ積み重ねていくしかない。勝利のために、自分たちが持っていること、やれることをグラウンドで出す。それが全てかなと思います」
Q:第1戦を踏まえて改善したいこと、継続したいことは?
「第1戦のやられ方は全部リアクションでした。食い付いたり、自分たちで間延びしたり、それでやられた失点がほとんど。相手が意図的に我々を崩して、というより、綻んだところをとにかく突いてきた。そこでやられてしまった。コンパクトに、相手にスペースを与えないように守ることは徹底していきたい。長いボールを蹴る相手に、ただ前から行って裏返されないようにしていきたいです」
Q:意図的に崩す部分では、第1戦の前半はこちらが崩せた場面もあったと思うが?
「そうした場面もありましたが、全体的には試合開始から相手を怖がっていました。ゴールキックもつなげない。もちろん、リスクがあれば蹴ることも必要ですが、つなげるのにつなげない。それはなぜかと言うと、怖いから、ミスしたくないから。それが要所、要所で影響して、逃げるパス、逃げるパスになってしまった。そこで捕まってしまった。その悪循環でした。普段のリーグ戦とは違うプレッシャーを受けて、そのプレッシャーに押し潰されたような試合でした。どの相手、どの舞台でも、プレッシャーに打ち克てるようにやり続けていくしかありません。第1戦でできなかったことを第2戦でどう出せるか。相手より強い気持ちで向かっていけるか。それをプレーに変換できたら、第1戦を生かすことにもつながっていくと思います」
Q:アウェイに応援に来て下さるサポーターへメッセージをお願いします
「第1戦は色んな人の期待を裏切ってしまった結果になりました。簡単には取り戻せないですが、我々が戦う姿を見てもらって、少しずつでも信頼を回復していくしかありません。とにかく自分たちの良さを出す。そのために、やれることは全てやる。気持ちも込めて戦っていこうと思っているので、一緒に戦っていただけたらと思います」
Q:RB大宮アルディージャWOMENとのクラシエカップ準決勝第2戦へ向けて
「第1戦の後はなかなか悔しさが消えなかった。まずはその気持ちを全部、次の試合にぶつけたいです。サッカーの部分でも第1戦は大宮のサッカーに合わせてしまった。つなぐところでみんなちょっとずつ自信が足りず、つなげない時間帯もありました。次の試合では、自分たちが今シーズンやってきたサッカーをぶつけて、点を取りにいく強い気持ちを持って試合に臨みたいと思います」
Q:自分たちのサッカーを貫くことに加えて、勝つために必要なことはどう考えますか?
「際(きわ)の部分で戦うこと。セカンドボールの回収、ロングボールやクロスに対して先に触ること。それは守備でも攻撃でもそうです。攻撃で相手より先に触れば点を取れる。守備で相手より先に触ればはね返せる。そういう際の部分で勝つことを大事にしたいです」
Q:第2戦に向けて気持ちの整理はできましたか?
「今週、最初のミーティングで第1戦を振り返ると、また悔しさが蘇ってきました。何もできなかったわけではなく、自分たちは決め切れず、相手にはやらせてしまった。できたはずなのに…という悔しさをみんなが抱えているので、その悔しさを第2戦にぶつけたいです。まだ終わっていないですし、諦める必要はありません。点差を付けて絶対に勝ちたい。カップ戦は何が起こるか分かりません。自信を持って自分たちのサッカーをぶつけて、最後まで諦めずに戦います」