4/19 大宮戦 Pick Up Player【百濃実結香選手】
2026-04-18
“NACK5の奇跡”を起こすためには、まずスタジアムの空気を変えないと始まらない。4点のリードを持った相手を慌てさせることは簡単なことではないが、何か事を起こしていかなければ、状況は変わらない。その「何か」の一つがドリブルだ。相手を一人はがすことで、優位な状況を作れる。そうした個の優位性を発揮する部分で期待したい選手が右サイドハーフの和田麻希であり、左サイドハーフの百濃実結香だ。もっとも、松田岳夫監督が就任した今シーズン、百濃の持ち場はサイドだけではなく、中央や時に逆サイドなど、広範囲に及ぶ。「今年はサイドに張って仕掛けるだけではなく、松田さんから『中で関わり続けろ』、『ボールに関わり続けろ』と言われ続けているので、サイドで出た時も中央に顔を出したり、斜めのランニングもより意識するようになりました。今季はボランチでプレーすることもありましたし、相手に捕まらない位置で受けて前を向くプレーは、今年になって成長させていただいたと思っています」(百濃)。選手の様々な可能性を引き出す指揮官の指導の下、プレーの幅を広げ、伸びている選手の一人だ。中央で受けたとしても、そのドリブルが消えるわけではない。ウインターブレイク明けの初戦、リーグ戦での大宮戦では、中央を突破して相手のタックルを受け、「PKか?」という場面も作った。今回の準決勝・第2戦でも、サイドでの縦突破、中央で裏への抜け出し、オン・ザ・ボール、オフ・ザ・ボール両面で多彩に仕掛けていくことで、相手ディフェンスを慌てさせる状況を作りたい。
第1戦の試合後は、「これだけ多くのファン・サポーターが来てくれた中で不甲斐ない試合をしてしまったことは、本当にめちゃくちゃ悔しい。もっと見せられることはあったのに,やられっ放しで終わってしまったので、意識を変えて、切り替えて、次は点を取るしかない」と言葉を振り絞った。もっとも、試合翌日、翌々日と2日間のオフを挟んでも、「悔しさは消えなかった」と話す。その思いをどう第2戦に向けたエネルギーに変えていけるか。「できたはずなのに…という悔しさをみんなが抱えているので、その悔しさを第2戦にぶつけたい」。WE参入3年目となる今シーズンの目標は、「ゴール前に顔を出す回数、ゴールに関わるプレーを増やすこと」。まさに今回の一戦こそ、そうしたプレーを発揮したい。今シーズン、ホームでの大宮戦では2得点を決めて勝利を呼び込んだ。149cmとひと際小柄だが、内に秘めた闘志や負けん気は人一倍。「カップ戦は何が起こるか分かりません。最後まで諦めずに戦います」と強い気持ちで挑む“桜のイナズマ”。「何か」を起こす反撃の急先鋒となり、意地でもネットを揺らしたい。