「選手の特長を生かしたサッカーを」手塚貴子監
浦和レッズレディースの指揮官に就任した手塚貴子新監督に、チームが始動する直前、今シーズンの意気込みやチームづくりの考えについて語ってもらった。【手塚貴子監督】「大枠としては、シンプルに攻守において主導権を握るサッカーに取り組んでいきたいと考えています。ただ、まずは選手の特長を把握して、それぞれの良さを生かしたサッカーを行なえるようにしたいです。はじめに、選手との面談やトレーニングなどを通して、どのようなサッカーが彼女たちに適しているか、細かい部分を決めていきたいと考えています。その中で若手の選手が多いですから、今というよりももっと先も見て、その年代でやらなければいけないことなどについてもサポートし、個のレベルアップをはかっていきたいと考えています。そうした個のレベルを上げていかないと、チームとしての大きな力にならないと思います。私は、『自分らしく』という言葉を大切にしています。人はそれぞれ違う色を持っていますよね。人を真似るのではなくて、自分らしさを見つけるということ。みんな違う性格、違う特長を持っていますし、お互いの『らしさ』を認めつつ、仲間のプラス、マイナスを伸ばし補い合うのが『チーム』ですから。学校や仕事場、友だち同士のつきあい、どんな環境でもそれは同じです。なので、サッカーだけではない、人間形成の部分も伝えていきたいと思っています。私はJリーグが始まって少ししてから、レッズの男子のトップチームの試合を見に行ったことがありました。そのときはレッズのアウェイゲームでしたが、駅の方からスタジアムへ赤い旗などを持って歩いてくるファン・サポーターの方たちを見ました。そのときに鳥肌が立ち、日本ではないような印象を受けました。レッズのファン・サポーターの方たちは、良いときも悪いときも応援してくれている印象がありますし、サポートに情熱を感じます。ですので、サポーターの方たちに楽しいサッカーをお見せできるよう、全力で取り組んでいきます」【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
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